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トレノ賞で重賞初制覇!目指すはリーディング!|井上 瑛太 騎手(高知)

2025年08月29日

7月20日のトレノ賞でロードインファイトに騎乗し、逃げ切り勝ちを果たした井上瑛太騎手。地元高知では初の重賞制覇となりました。今年はここまで66勝を挙げ、高知リーディング3位につける活躍を見せています(2025年8月19日現在)。

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トレノ賞制覇、おめでとうございます。

ありがとうございます。ずっと高知で重賞を勝ちたいと思っていたので、やっと勝つことができて嬉しかったです。強い馬に乗せていただき、感謝しています。

不良馬場で思い切りよく逃げましたが、どんな心境でしたか?

同じ厩舎の永森さんの馬(トゥルーバローズ)が行ったら2番手で競馬をしようと考えていましたが、出遅れたのが見えたので、これはもう思い切って行こうと。これで負けたら仕方ないという気持ちでした。道中は永森さんが2番手に来て、落ち着いたペースで進めることができましたし、3コーナーからはペースを上げて行って、上がり勝負ならば負けないだろうと思っていました。

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ロードインファイトでトレノ賞を逃げ切り勝ち

ご家族が見に来ている中で、地元重賞初制覇を果たしたお気持ちは?

家族はいつも見に来てくれるんですけど、重賞を勝っておばあちゃんが泣いていたと聞きました。おじいちゃんは表彰式で叫んでいましたね(照)。もともと和歌山で騎手をしていて、その後、打越厩舎で長年厩務員をしていたのですが、今は仕事を辞めていて、いつも応援してくれます。「死ぬ前に高知で重賞を勝ってくれ」とずっと言われていたので、まだまだ元気ですけど、おじいちゃんとの約束が果たせてホッとしました。

今年はここまで高知リーディング3位につけています。

昨年は81勝させていただいたのですが、今年に入ってから全然勝てなくて、自分としては『やばいな、スタートがよくないな』と思っていました。1つでも上をと思いながら騎乗している中で、兄弟子の(宮川)実さんがケガをして休んでいたこともあり、打越厩舎のいい馬が回って来たことが大きいと思います。

宮川実騎手はケガにより長期休養中ですが、存在は大きいですか?

すごく大きいです。特に仕事に対する姿勢がすごいですね。馬への当たりが柔らかく、馬に負担をかけない乗り方をしているなと。もうすぐ復帰されるのでまた一緒に乗れて嬉しいですし、自分も負けないようにより頑張りたいと思っています。

2020年10月のデビューから毎年キャリアハイを更新していますが、2020年6勝、2021年17勝、2022年19勝、2023年58勝、2024年81勝と、一昨年から昨年のステップアップが大きいですね。

ありがたいことに、たくさんのいい馬に乗せていただき、チャンスをいただいているお陰です。頑張ってくれる馬たち、乗せてくれる関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。勝つごとにチャンスの大きい馬が回ってくることが増えましたし、力のある馬に乗せてもらって、経験を積ませてもらったことが大きいなと。年々、気持ちの余裕がでてきているのかなと思いますし、特に最近はゲートが出せるようになってきたので、その辺りが成績にも繋がっているのかなと思います。

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デビューした頃から振り返って、いかがですか。

デビューした頃は体重のことばかり考えていました。3キロ減が本当にきつくて、自分の中でもものすごく葛藤がありました。騎手を辞めるか減量を返上するか、というところまでいって......。減量があるうちはヤングジョッキーズシリーズに出られますし、ファイナルラウンドに行って中央で乗ってみたいという想いもありましたが、騎手を続けるためには減量を返すしかないと思って......。打越先生とも相談して2021年の9月に減量を返上しました。当初は乗り鞍も全然なかったんですけど、体をしっかりと保てるようになって、レースに集中できるようになりました。そこから少しずつ信用を得られるようになったのかなと思うと、結果的には返上して良かったというか、そこを糧にできたのかなと思っています。

レースの中で特に意識していることはありますか?

一番は安全に、ということです。昨年は制裁が多かったので、特に今年は斜行しないように意識しています。

毎年のように新人騎手がデビューし、井上騎手にとっても後輩が増えて来ましたね。

そうですね。2021年に岡遼太郎くんがデビューして、2年くらい成績で負けていたんです。それがずっと悔しくて、後輩に負けたくないと思っていました。今も後輩が増えるごとに、負けたくないと思いながら、すごくいい刺激を受けているなと思います。昨年デビューした城野慈尚くんや、今年デビューの近藤翔月くんも目立っていますし、自分ももっと頑張ろうと気が引き締まります。

今後の目標を教えてください。

今22歳なのですが、打越先生と話しているのは、20代のうちにリーディングを取りたいと。最近は全国的に若手の活躍が目立っていますし、自分にとってもすごく刺激になっています。

では、オッズパークユーザーの皆様にメッセージをお願いします。

いつも高知競馬を応援していただき、ありがとうございます。これからも一生懸命努力して、いつかは高知競馬のリーディングを取りたいと思っていますので、見守っていただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いいたします。

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※インタビュー / 赤見千尋(写真:高知県競馬組合)

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