斎藤修の重賞ピックアップ

【5/31ばんえい・柏林賞】オープンの貫禄、ライデンロック

 4歳3冠の初戦、柏林賞。4歳のこの時期にしてオープン格付のライデンロックが710キロで、格付けが1つ下がるごとに10キロ減の別定戦。上下のハンデ差40キロでの争いとなる。
 それにしても昨秋以降のライデンロックの充実ぶりには驚かされる。
 前々走、トップハンデの690キロで臨んだ4歳馬同士のオープン・すずらん賞では、先頭で障害を越え、そのまま楽勝かと思われたが、ゴール線上で止まってわずかにマルモスペシャルに差された。ただ、そのときはマルモスペシャルと30キロ差だったものが、今回は20キロ差。ライデンロックには断然有利だ。
 そして前走シルバーカップは、あのナリタボブサップとわずか10キロ差ながら堂々のレースぶり。先頭で障害を越えたナリタボブサップに食らいつき、コンマ3秒差の2着には驚いた。
 柏林賞の当日は雨の予報だが、シルバーカップのときもやや湿った馬場だっただけに、ライデンロックにとっては、むしろプラス材料となりそうだ。
 相手筆頭はキンセイモン。すずらん賞では単勝最低人気ながら、ライデンロックにコンマ5秒差の3着まで追い詰めた。逆転は難しいだろうが、当時と同じ40キロ差なら再び迫る場面はありそうだ。
 牝馬のニシキエースは、すずらん賞では第2障害で何度もヒザを折って勝負にならず最下位だったが、前走カーネーションカップでは牝馬の一線級と堂々渡り合っての3着。同世代同士なら牡馬が相手でも好勝負可能だろう。
 すずらん賞では1番人気に推されながら6着に敗れたウメノタイショウだが、続く前走の自己条件を勝って、ここで巻き返したいところ。
 3歳3冠ではばんえい菊花賞の4着が最高だったオレワスゴイだが、常に堅実な結果を残しているだけに見限れない。
 ◎ライデンロック
 ○キンセイモン
 ▲ニシキエース
 △ウメノタイショウ
 △オレワスゴイ

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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