斎藤修の重賞ピックアップ

【8/11門別・リリーカップ】雪辱を期すショウリダバンザイ

 今年も、例年にも増してレベルの高いホッカイドウ競馬の2歳戦線と言われていて、期待して臨んだJRAのラベンダー賞(7/25)だったが、ポップコーンの5着が最高という惨敗ともいえる成績だった。
 ただこの日は昼過ぎから強い雨になり、馬場状態こそ良だったが、初めての芝に加えてノメってしまうような馬場にとまどった馬も少なくなかったようだ。
 8/22のクローバー賞にも期待馬が何頭も出てきそうなので、ひきつづき注目したい。ラベンダー賞の結果から地方馬が軽視されるようなら、馬券的な楽しみも増える。
 さて、2歳牝馬によるリリーカップ。
 ここは栄冠賞で1番人気に支持されながら5着に敗れたショウリダバンザイの雪辱に期待したい。栄冠賞では12番枠からのスタートで、3?4コーナーでずっと外を回らされてかなりの距離損があった。9頭立てと頭数も少なく、6番枠なら栄冠賞のようなこともないだろう。
 メンバー中唯一の2勝馬、プリマビスティーとの争いと見る。フレッシュチャレンジ、ルーキーチャレンジと連続2着で、デビュー3戦目のアタックチャレンジでは好位から抜け出し2着に6馬身差をつける圧勝。前走のオープンは中団の内でじっと我慢し、逃げ粘るオールナイトボーイを競り落とした。好位からゴール前で末脚を繰り出すというレースぶりには将来期待できそうだ。
 ルーキーチャレンジで、そのプリマビスティーに土をつけているブレイクスルーもスピードはありそうだ。前走のオープンはプリマビスティーから離されて7着という成績だった。ここで巻き返すようなら先々楽しめそう。
 モエレダイヤモンドは、前々走はプリマビスティーに惨敗も、前走ウィナーズチャレンジは好タイムで僅差の3着。
 ただ門別競馬場は、7月8日に大雨で中止になって以降は日によって極端にタイムの出やすい馬場になっていたこともあったので、単純なタイム比較は注意する必要がある。
 ◎ショウリダバンザイ
 ○プリマビスティー
 ▲ブレイクスルー
 △モエレダイヤモンド

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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