斎藤修の重賞ピックアップ

【12/10名古屋グランプリJpnII】長距離戦でこそマスターフェンサー

 中央ではやや足踏みをしたマスターフェンサーだが、地方のダートグレードで2連勝。マーキュリーCでも白山大賞典でも、3コーナーあたりから追って追って追い通しでライバルを競り落とした。長く脚を使えるタイプだけに、小回りの長距離戦は絶好の舞台。JpnIII勝ちのみで別定増量がないのも有利。
 10歳のサウンドトゥルーにも期待したい。ここ2年の勝ち星が、地方競馬の重賞では最長距離となる2600メートルの大井・金盃連覇に、2400メートルの東京記念。長距離戦での能力の高さは健在だ。別定58キロは楽ではないが、長距離戦なら斤量差はそれほど気にしなくていいのではないか。
 サクラアリュールは重賞初挑戦となったシリウスステークスGIIIでカフェファラオに3/4馬身差2着と好走。JBCクラシックではサウンドトゥルーにハナ差先着(7着)しているだけに、別定増量がない56キロなら勝ち負けまで期待できそう。
 昨年の川崎記念以来勝ち星から遠ざかっているミツバだが、上位を争えそうな馬が限られるメンバーで、道中ゆったり流れる長距離戦なら上位食い込みも。
 距離は違うものの同じ名古屋の名古屋大賞典を制しているロードゴラッソも上位食い込みを狙う。
 ◎10マスターフェンサー
 ○5サウンドトゥルー
 ▲8サクラアリュール
 △1ミツバ
 △6ロードゴラッソ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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