斎藤修の重賞ピックアップ

【4/11水沢・赤松杯】冬休み明け2連勝のタイセイブラストに期待

 1600メートル戦ということで、マイル以下の短距離路線を使われてきた馬と、2000メートル前後の中距離路線を使われてきた馬との対戦が興味深い。
 そうした中で、タイセイブラストは南関東時代はマイル前後の距離を使われ、昨年岩手に転入後は1600メートル以下を中心に使われてきた。岩手では昨年5月以降、12戦して3着以内を外したのは1000メートルの早池峰スーパースプリントだけ。12月から1月にかけては3戦連続で雪のため取止めとなって、白嶺賞、トウケイニセイ記念を使えなかったのは残念。冬休み明けの2戦も完勝という内容で、水沢1600メートルは3戦3勝。ここが今年初戦となる重賞実績馬もいるだけに、2戦使われているアドバンテージは大きい。
 ヒガシウィルウィンは、船橋から転入した昨年、青藍賞、絆カップを制した。桐花賞こそエンパイアペガサスの2着に敗れたが、今回のメンバーで実績最上位は間違いない。
 穴的に狙ってみたいのはサンキュー。大井ではA2以下の特別で1400メートル戦を勝ったが、2000メートル、1600メートルでは惨敗。中央では2勝クラスでダート1700メートル戦を勝っており、この距離がダメというわけではなさそう。前走、姫路に遠征した1400メートルの兵庫ウインターカップでは、勝ったナリタミニスターに1馬身半差の3着の好走なら、ここでも能力的には見劣らない。あとは距離がどうか。
 再転入初戦の水沢1600メートル戦を制したチャイヤプーン、その2着だったヤマショウブラックらも、かつて岩手で重賞を勝っているだけに能力的には見劣らない。
 ◎4タイセイブラスト
 ○7ヒガシウィルウィン
 ▲3サンキュー
 △6チャイヤプーン
 △8ヤマショウブラック
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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