斎藤修の重賞ピックアップ

【5/3高知・福永洋一記念】距離展開問わず安定のスペルマロン

 スペルマロンは、2019年末の高知県知事賞から重賞7勝という、いまや高知の古馬戦線の中心馬。距離はオールマイティーにこなし、今年は4戦2勝。負けたのはそれぞれ理由があり、大高坂賞は速い流れに後方で脚を溜めていたアイアンブルーの出し抜けをくらった形。黒船賞はさすがに相手が強く、それでも地元馬では最先着だった。そして前走二十四万石賞は、3番手から3コーナー過ぎで先頭に立つと、直線半ばからは手綱を緩める余裕でショートストーリーに5馬身差をつける圧勝だった。展開やペース次第で逃げることも控えることもできる自在なタイプ。いまもっとも安定して能力を発揮できるのがこの馬。
 二十四万石賞と同じワンツーになってしまうが、ショートストーリーが対抗。佐賀に遠征したはがくれ大賞典では、重賞13勝目となった兵庫のエイシンニシパに差のない3着まで詰め寄った。早めにスペルマロンをとらえにかかる展開になれば逆転もあるかもしれない。
 2頭に人気が集中して既存勢力が苦戦なら新興勢力を狙ってみたい。笠松から転入3戦目となるニューホープは、2歳時に岩手で重賞を勝ったほか、笠松での重賞3勝はすべて1900メートル。前走でも勝っているように、ゆったり流れる1600メートルも同じようにこなせるはず。
 ここに来て調子アップはミサイルマン。前走二十四万石賞は、勝ち馬と同じような位置を追走し、ペースアップした向正面では置かれてしまったが、それでもよく3着に粘った。1600メートルの流れも合っていそう。
 末脚が生かせる展開ならアイアンブルーだが、ここに来て一時期ほどの調子にはないのが気になるところ。
 ◎9スペルマロン
 ○5ショートストーリー
 ▲3ニューホープ
 △4ミサイルマン
 △7アイアンブルー
 
 福永洋一記念の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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