フェルゼンハントのデビュー戦は圧巻だった。まずスタートしてのダッシュのスピードが際立っていて、3〜4コーナーでは早くも鞍上がうしろを振り返って後続の脚色を気にしていた。直線では何度かムチを入れただけで、最後は追うのをやめていた。2着に9馬身差をつけ、マークしたタイム58秒4は、盛岡芝1000メートルの2歳馬の勝ちタイムとしては、2011年以降の過去10年では最速。血統的にも距離延長は問題なさそう。ただレース中に子供っぽいところを見せていただけに、そこに不安がなくもない。
ならばホッカイドウ競馬で強敵相手に揉まれたエイシンツーリングを本命とした。デビューから2戦とも1000メートルで1分1秒台と好タイム。フレッシュチャレンジは3着だったが、勝ったプライルードはその後栄冠賞で2着。3戦目の2歳オープンではタイムを落としたものの、勝ったアマクミナイデヨは、その後フルールカップで3着と好走。門別の重賞クラスを相手にしての好走は評価できる。血統的に芝もこなせそう。
もう1頭、ホッカイドウ競馬からの移籍馬で、門別1600メートルを経験してきたメーテル。
マルルットゥは今回が初芝となるが、ここ2戦での上昇ぶりがうかがえる。
今回と同じ舞台、8月1日の盛岡芝1600メートルの1?3と5着馬が出走してきたが、近年の若鮎賞の走破タイムと比べるとタイム的にやや物足りなく、勝ったセイダンシングでも2秒近くタイムを縮める必要がある。スローペースで逃げ切ったセイダンシングよりも、直線追い込むも届かず、脚を余した感のあるギャレット、エムティエースのほうに可能性がありそう。
ホシメグリの盛岡芝1000メートルの勝ちタイム59秒8は、フェルゼンハントよりも1秒4遅いが、1分を切るタイムは例年なら評価されるレベル。無印にはできない。
◎2エイシンツーリング
○8フェルゼンハント
▲5メーテル
△3マルルットゥ
△6ギャレット
△1エムティエース
△4ホシメグリ
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