斎藤修の重賞ピックアップ

【9/20高知・珊瑚冠賞】絶対王者スペルマロン

 建依別賞を快勝して高知の全距離の重賞を制したスペルマロン。近年の高知の賞金アップもあって、高知移籍後に稼いだ賞金が8800万円余り。1億円の大台も見えてきた。今の高知古馬戦線は短距離のほうが層が厚い印象で、建依別賞よりも相手が軽くなっただけに、ここはよほどのことがなければ負けないのではないか。
 クラウンシャインは、中央3勝クラスから大井を経由して転入。当初は最下級条件で足踏みしたものの、今年になってここまで9連勝。高知では初めての中距離だった2走前の四万十川特別を6馬身差で圧勝し、前走も4馬身差。9歳とはいえここにきて本領発揮と言えそう。中央での4勝も1700/1800メートル戦だっただけに、この距離も合っているのだろう。
 グリードパルフェは一昨年南関東3歳時には東京ダービー4着、黒潮盃2着など、重賞戦線で活躍した逸材。今年4月の二十四万石賞ではスペルマロンの6着、2走前のエピカリス賞ではクラウンシャインに4馬身差の2着。◎○と互角に渡り合うにはもう一段階パワーアップが望まれる。
 モルトベーネは高知の重賞では4着が最高という成績だが、今回のメンバーなら連下争いも。
 マイル以上の距離でときに好走を見せるミサイルマンには穴馬券の期待。
 ◎11スペルマロン
 ○4クラウンシャイン
 ▲12グリードパルフェ
 △10モルトベーネ
 △5ミサイルマン
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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