斎藤修の重賞ピックアップ

【1/2ばんえい・帯広記念】この重量ならメジロゴーリキ

 メジロゴーリキは今シーズン岩見沢記念の1勝のみだが、ドリームエイジカップ以外の古馬主要重賞ですべて4着以内にまとめている。昨シーズンの帯広記念でも僅差2着と好走しており、6歳2強が重い重量を背負わされたなかで910kgならチャンスと見る。ただこの冬は例年にないほど馬場が軽く、高重量で時計がかかるほど有利なこの馬にとって、当日の馬場状態は気になるところ。
 ここに来ての好調度でいえば、アアモンドグンシンがナンバーワン。障害もしっかり越えられているが、とはいえドリームエイジカップでは障害で動かず最下位。910kgで障害すんなりなら圧勝もあるが、その障害があてにならないところがあるだけに中心としては狙いづらい。
 夏バテで調子を落とした時期があったアオノブラックだが、北見記念では一騎打ちとなったメジロゴーリキを競り落として完全復活。ただ明け6歳馬に920kgは相当厳しいと思うがどうだろう。
 逆に北見記念あたりから不調が続いているのがキタノユウジロウ。好調時なら障害早めに仕掛けて先頭か2番手だが、ここ2戦のオープンでも前に行けていない。馬場が軽いのはこの馬には味方だが、どこまで復調しているか。
 波乱も少なくない帯広記念の過去の勝ち馬を見ていて思い出したのが、9歳での重賞初制覇が帯広記念だったという2014年のホリセンショウ。この年は前年度にカネサブラックが引退して世代交代のシーズン。今の古馬戦線も、オレノココロ、コウシュハウンカイが昨シーズン限りで引退、センゴクエースも不在という完全な世代交代で、ホリセンショウが勝ったときと状況が似ている。今回のメンバーでそのホリセンショウと似ているのがゴールデンフウジン。2歳時にナナカマド賞を勝ってはいるが、重賞はそれだけ。2020年の帯広記念で5着の経験もあり、今シーズン、ばんえい十勝オッズパーク杯、ばんえいグランプリ、岩見沢記念に出走。ゴールデンフウジンで穴を狙う。
 メムロボブサップの930kgはさすがに厳しいとみて無印。
 ◎6メジロゴーリキ
 ○1アアモンドグンシン
 ▲3アオノブラック
 △7キタノユウジロウ
 △9ゴールデンフウジン
 
 帯広記念の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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