斎藤修の重賞ピックアップ

【7/17ばんえい・旭川記念】安定のメムロ、ここ一発のグンシン

 メムロボブサップの安定感が抜群だ。今シーズンもここまで連対を外すことなく、今回基礎重量から10kg増だけの800kgなら、もっとも能力を発揮できる条件と思われる。土曜夕方から日曜日にかけて雨予報(金曜日現在)が出ていて、馬場が軽くなりそうなのもメムロボブサップには有利な条件。連軸としての信頼は大きい。
 アアモンドグンシンは、障害さえ早めに越えれば強いが、失敗するとどこにもないというタイプ。北斗賞では第2障害でヒザを折ったが、それでもよく立て直して障害4番手から3着に入った。前走ミントスポット杯ではメムロボブサップとほぼ同時に障害をクリアし、そこからじわじわと差を広げた。それこそがアアモンドグンシンの強いパターン。ただそういうレースをいつもできるわけではないだけに、能力の高さはわかっていても中心としては狙いにくい。
 マツカゼウンカイは今季5戦して4着が最高という成績だが、昨年の北斗賞で2着に入ったように重賞でも通用する能力はある。
 時計のかかる高重量線でこそ能力を発揮するメジロゴーリキにとって800kg程度の重量の争いでは分が悪く、当日の雨予報ではさらに厳しい。ただアアモンドグンシンが障害を失敗する可能性や、アオノブラックの状態次第という、他の有力馬の走り次第では浮上の可能性も。
 アオノブラックは今季すでに重賞2勝での別定20kg増に加え、暑い時期はよくないということでは3着の可能性まで。
 ◎4メムロボブサップ
 ○3アアモンドグンシン
 ▲6マツカゼウンカイ
 △8メジロゴーリキ
 △1アオノブラック
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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