斎藤修の重賞ピックアップ

【9/15名古屋・ベイスプリント】この舞台最速タイムのエッシャー

 旧・競馬場で行われた過去2回は1400メートルで行われていたが、新・競馬場に移転しての重賞では唯一、ワンターン920メートルで争われる。
 エッシャーは3年前の5歳時ではあるが、川崎スパーキングスプリント(900メートル)で勝ち馬とコンマ1秒差の4着。その後、浦和1400メートルの重賞プラチナカップでも4着に好走した経験がある。今年4月に高知から転入し、初めて920メートル戦に出走した前走フルダッシュオープンでは2番手から直線抜け出し、2着に2馬身半差をつける完勝。その勝ちタイム54秒4は、今年4月にオープンした新・名古屋競馬場の920メートルでここまでの最速タイム(まだレコードとしては記録されない)。能力を発揮した舞台で8歳での重賞初制覇に期待する。
 高知から転入初戦となるサトノグリッターは、昨年の園田FCスプリント(820メートル)には高知C1格付けから挑戦して10着。とはいえ4着ブレイクフリーと0秒7、7着エッシャーとも0秒4差。その後高知で一気にクラスを上げ、今年春にはA-1特別でも上位争いをしていた。エッシャーの今年3月までの高知での格付けがB級までだったことを考えると、能力的には逆転している可能性はある。
 人気になりそうなのは、兵庫から転入初戦のブレイクフリー。園田FCスプリントで昨年4着、今年3着という実績は最上位。南関東時代にも川崎900メートル戦でたびたび好走があり、園田820メートルでも5戦2勝、2・3着各1回。昨年の園田FCスプリントではエッシャー、サトノグリッターに先着しているが、その後の成績比較から3番手とした。
 金沢・日本海スプリント(900メートル)を制したナムラムツゴロー、前走フルダッシュオープンで逃げてエッシャーの2着だったスノールナらも上位に食い込んできそう。
 ◎11エッシャー
 ○8サトノグリッター
 ▲5ブレイクフリー
 △1ナムラムツゴロー
 △4スノールナ
 
 ベイスプリントの出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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