斎藤修の重賞ピックアップ

【9/20高知・珊瑚冠賞】長丁場の直線勝負でエイシンピストン

 圧倒的な強さで4連勝中のララメダイユドールが不在となると、今回のメンバーはそれぞれ一長一短があって、中心馬不在の大混戦。
 3カ月半の休み明けがどうかだが、エイシンピストンは下級条件から着実にクラスを上げ、高知では重賞初挑戦となった1900メートルの二十四万石賞で3着。圧倒的に強かったララメダイユドールは前述のとおり不在となって、2着グランデラムジーにはクビ差の3着。グランデラムジーが3?4コーナーで内をうまく立ち回って位置取りを上げたのに対して、エイシンピストンは大外を回ってくるロスがあった。直線での伸びはエイシンピストンが圧倒的で、能力的にはこちらが上と見る。ただ後方から直線勝負という脚質だけに、展開に左右される面はありそう。
 アメージングランは中央2勝クラスから転入後、ほぼ連戦連勝という成績でクラスを上げ、前走建依別賞で重賞初制覇。高知ではここまで11戦8勝で、まず崩れることはないが、マイルを超える距離は中央での2歳未勝利戦で一度経験があるだけ。順調度ならこの馬が中心だが、距離に疑問があり対抗評価とした。
 グランデラムジーは、前述のとおり今回と同じ1900メートルの二十四万石賞で2着。そのときは9番人気という気楽な立場もあったし、何より赤岡修次騎手の好騎乗が大きかった。
 ゴールデンブレイヴは、1300メートルのトレノ賞では向正面からのロングスパートで、直線前2頭に迫っての3着。中央や南関東では中距離を中心に使われており、そのレースぶりからも距離延長で能力を発揮しそう。
 二十四万石賞でエイシンピストンに次ぐ、4着だったグランシュマン、5着だったヤークトボマーらも距離経験は十分で、この距離なら変わり身はありそう。
 昨年末の高知県知事賞を7番人気で制したグリードパルフェは、休み明けの3戦、結果が出ていないが、状態が戻れば上位食い込みも。
 ◎10エイシンピストン
 ○9アメージングラン
 ▲4グランデラムジー
 △7ゴールデンブレイヴ
 △6グランシュマン
 △2ヤークトボマー
 △12グリードパルフェ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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