斎藤修の重賞ピックアップ

【11/2園田・楠賞】1400mでもリヴィフェイス

 地元兵庫勢には、兵庫ダービー馬バウチェイサーをはじめ、園田オータムトロフィーを制したエコロクラージュ、笠松に遠征してぎふ清流カップを勝ったクリノメガミエースなど重賞勝ち馬がいるが、さすがに1着2000万円というダートグレード並みの賞金となると、南関東からの4頭に加え、高知から二冠馬も遠征してきた。
 船橋のリヴィフェイスは、羽田盃8着、東京ダービー6着と、南関東三冠では掲示板に届かず重賞タイトルもないが、ニューイヤーカップ、クラウンカップでの2着を含め、1500?1600メートルでは6戦して1勝、2着4回。その距離実績なら、はじめての1400メートルにも対応できそう。なにより前走、南関東の古馬B1B2特別で僅差の2着は評価できる。ホッコータルマエ×タイムパラドックスという、日本のダートで大活躍した血統にも期待だ。
 2番手も船橋のミゲル。2歳時にはハイセイコー記念で2着があり、ニューイヤーカップではリヴィフェイスをハナ差でしりぞけ勝利。その後は馬券にからんでいないが、1200メートルの優駿スプリントでは、勝ったプライルードに0秒6差の4着。距離適性面ではマイル以下がよさそう。前走浦和の1400メートル戦では8着に負けているが、中央2勝クラスとの交流ということではマイナス要因にはならない。
 地元兵庫勢では、重賞実績馬よりも今回重賞初挑戦となるグッドライズに期待。2歳秋のデビュー戦2着のあと半年の休養があり、3歳5月に復帰以降7戦6勝。デビューから一貫して1400メートルのみを使われ、前走古馬B2戦の勝利は価値がある。この馬もスマートファルコン×サウスヴィグラスという日本のダートで大活躍した血統だ。
 前走でそのグッドライズの3着だったのがローグネイション。兵庫ダービーで3着好走はあるが、適性は1400メートルにありそう。
 羽田盃で13番人気ながら2着に入った浦和のライアンは、その後結果が出ていないが、1400メートルであらたな面を見せるか。
 高知二冠馬ガルボマンボは距離を伸ばすことで結果を残してきた。しかし前走であえて1400メートルの古馬との準重賞を使い、そこから連闘での遠征。この距離を狙ってのことと思われ、軽視はできない。
 ◎4リヴィフェイス
 ○8ミゲル
 ▲5グッドライズ
 △7ローグネイション
 △1ライアン
 △3ガルボマンボ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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