斎藤修の重賞ピックアップ

【4/20名古屋・東海クイーンカップ】ここも通過点かセブンカラーズ

 スプリングカップでは高知から遠征の強敵を6馬身ちぎって見せたセブンカラーズは、早くから東海ダービーが目標と公言していたが、5月3日の駿蹄賞ではなく牝馬同士のここを使ってきた。今回は近3走と同じ1700メートルで、牝馬同士の対戦。南関東から2頭が遠征してきたがこれといった重賞実績もなく、よほどアクシデントでもない限り負ける要素は見当たらない。
 相手探しの筆頭は川崎のボルドーグリフォン。ここまで1勝のみだが2着が4回。16日に水沢で行われた留守杯日高賞では、浦和・桜花賞の3、4、6着馬が順序を変えて上位3着まで独占。そしてボルドーグリフォンは桜花賞7着からの参戦。セブンカラーズは別格としても、留守杯日高賞のメンバーとのレベル比較になりそう。
 エイシンメヌエットは、前走若草賞土古記念が地元馬最先着の3着で、ここも地元勢では最有力。門別デビューで兵庫を経由し、前走が名古屋転入初戦。ここまで15戦して門別での1勝のみだが、2着6回、3着6回で、馬券圏外は門別時代に2回だけ。距離もデビュー戦以外は中距離を使われてきているだけに不安はなく上位を狙える。
 浦和のネメシスはここまで11戦して2勝で、勝つか着外かという極端な成績。12月から掲示板外が4戦続いたが、前走最低人気だった中央のとの条件交流戦では、直線を向いて前をとらえると、あっという間に後続をちぎって5馬身差の圧勝。それが本来の力なら、鞍上岡部誠騎手ということも含めて侮れない。アッと言わせる場面があるかもしれない。
 笠松のホープアイランド、名古屋のトーホウジェンマは、ともに中央未勝利からの移籍後、ここまで2勝。地方で能力開花なら上位食い込みも。
 ◎8セブンカラーズ
 ○7ボルドーグリフォン
 ▲2エイシンメヌエット
 △12ネメシス
 △6ホープアイランド
 △1トーホウジェンマ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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