斎藤修の重賞ピックアップ

【4/23金沢スプリングカップ】金沢古馬頂点を狙えるオヌシナニモノ

 例年1900メートルで争われてきた金沢スプリングカップだが、今年は4月9日に金沢競馬移転50周年記念が重賞として1900メートルで行われたためか、このレースは1500メートルとなった。
 中央オープンから昨年転入したオヌシナニモノは、金沢では使われないまま園田に遠征して重賞を2戦、どちらも全国区のメンバーが相手で苦戦を強いられた。しかし冬休み明けの金沢初戦でハクサンアマゾネス相手に完勝すると、相手が軽くなった前走も3コーナーから抜群の手応えで先頭に立って2着に4馬身差をつける完勝。金沢3連勝で重賞初制覇を狙う。
 一方、ハイパーステージも中央2勝クラスから大井を経由して転入し、金沢ではここまで8戦5勝ですべて3着以内と底を見せていない。冬休み明け初戦となった前走も3コーナーから一気にまくって、重賞実績のある馬たちを相手に完勝だった。能力的にはこの2頭の一騎打ちだろう。
 フラッグアドミラルも中央2勝クラスからの転入初戦となった前走で後続を寄せ付けず逃げ切り5馬身差の圧勝。ただ一気の相手強化となる今回はどうか。
 ネオアマゾネスは、一昨年の徽軫(ことじ)賞でハクサンアマゾネスを負かし、昨年の徽軫賞で連覇という実績。ただそれ以降1年近く勝ち星から遠ざかり、前走金沢競馬場移転50周年記念もハクサンアマゾネスから差のある4着。冬休みが明けて今回が4戦目になるが、上積みがあるかどうか。
 ガムランは中央1勝クラスを勝ったのが金沢の条件交流で、その後、障害戦を経験して転入。初戦となった前走がオヌシナニモノに4馬身差をつけられての2着。すでに金沢コースでの実績もあり、先々期待できそう。
 ◎1オヌシナニモノ
 ○7ハイパーステージ
 ▲2フラッグアドミラル
 △4ネオアマゾネス
 △8ガムラン
 
 金沢スプリングカップの出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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