斎藤修の重賞ピックアップ

【4/9佐賀・ル・プランタン賞】兵庫マルグリッドか、地元ミヤノウッドリーか

 グランダム・ジャパン3歳シーズンの第3戦。兵庫から3頭、笠松から1頭が遠征してきた。昨年こそ川崎からの遠征馬が勝ったが、2018年から21年は4年連続で地元馬の勝利。しかも2着はいずも他地区からの遠征馬だっただけに、きわどいところで地元馬が好走している。
 今回は兵庫のマルグリッドを本命とした。2歳時門別では未勝利戦を勝ったのみだが、移籍後は園田・姫路で4戦して2勝、2着2回。兵庫クイーンセレクションは3馬身差で2着だったが、勝ったのはその後にも名古屋に遠征して若草賞土古記念を逃げ切り5馬身差という圧巻のレースを見せたサラキャサリン。あらためて重賞初制覇の期待がかかる。
 とはいえ地元ミヤノウッドリーも侮れない。前走、1400メートルの飛燕賞は先行2頭の決着で、中団を追走したミヤノウッドリーは脚の使い所がなく4着まで。距離延長の1800メートルなら能力を発揮する。前走の敗戦で人気を落とすなら、こちらの頭も買ってみたい。
 兵庫のカタラはここまで2歳時の1勝のみだが、園田だけでなく、金沢、佐賀と遠征しての重賞はいずれも馬券絡み。第1回として行われた佐賀のフォーマルハウト賞は、同じく兵庫から遠征したイケノシイチャンの2着だったが、イチノコマチ、ミヤノウッドリーら地元有力馬に先着した。ただ1500メートルまでしか経験がなく、さらなる距離延長でどうか。
 ワンダーウインは、門別での1勝が1700メートルで、佐賀に転入しての短距離2戦は惨敗だったが、前走1800メートルで2着に好走。引き続きこの距離ならチャンスはあるかもしれない。
 花吹雪賞を勝ったエイシンレミーは、前走飛燕賞が7着。巻き返しなるかどうか。
 飛燕賞を制したディーディーデイは、展開に恵まれた面もあり、そもそもゆったり流れる1800メートル戦でどうか。
 ◎10マルグリッド
 ○9ミヤノウッドリー
 ▲5カタラ
 △1ワンダーウイン
 △2エイシンレミー
 △7ディーディーデイ
 
 ル・プランタン賞の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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