斎藤修の重賞ピックアップ

【9/7園田オータムトロフィー】古馬相手も楽勝スマイルミーシャ

 9頭立ての少頭数ではあるが、二冠を分け合った2頭に加え、別路線組や春以降の上り馬もいたりして、必ずしも2強の一騎打ちではなさそうな感じ。
 ただ能力面では春の実績馬を評価しないわけにはいかない。ここまで8戦7勝、2着1回と底を見せていないのがスマイルミーシャ。唯一の敗戦は菊水賞だが、ベラジオソノダラブに主導権を握られ、直線での瞬発力勝負となって差を詰めたものの1馬身半差までと、展開的なところが大きかった。逆にベラジオソノダラブより前の2番手で進めた兵庫ダービーでは、3コーナー手前からの一騎打ちで徐々に差を広げ3馬身という決定的な差をつけて勝った。前走古馬格付けとなって5馬身差の楽勝。3歳のこの時期に古馬B1戦でそのレースぶりはおおいに評価できる。
 一方のベラジオソノダラブは、兵庫ダービー以来約2カ月半ぶりの実戦。ここまでスマイルミーシャとの直接対決では1勝2敗。園田ジュニアカップがクビ差2着、菊水賞は前述のとおり1馬身半差で勝って、兵庫ダービーは3馬身差をつけられた。追い切りでは強めに追われてしっかり時計を出しており、お互い秋になっての成長度合いがどうか。
 3歳以降、遠征も含めて牝馬路線を歩んだのがマルグリッド。2歳時、門別から転入初戦のアッパートライではベラジオソノダラブを3着にしりぞけて勝った経験があり、中央馬相手の関東オークスJpnIIで勝ち馬から0秒9差の5着は評価できるもの。前走兵庫サマークイーン賞は、牝馬同士とはいえさすがに古馬の壁は厚かった。格上相手の経験で力をつけていれば、2強の間に割って入る可能性も十分。
 スネークアイズはここまで重賞は兵庫ユースカップでベラジオソノダラブの7着という経験だけだが、その後は自己条件で3着を外したのは一度だけ。古馬格付けとなってB2特別を6馬身差で圧勝し、前走B1特別でもそれほど差のない3着なら能力的に見劣ることはない。ただ3歳以降は1500メートル以下を使われてきたところでの1700メートルへの距離延長でどうか。
 馬券圏内はこの4頭の勝負。
 ◎7スマイルミーシャ
 ◯5ベラジオソノダラブ
 ▲3マルグリッド
 △8スネークアイズ
 
 園田オータムトロフィーの出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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