斎藤修の重賞ピックアップ

【12/24佐賀・中島記念】勝ちきれずも安定のヒストリーメイカー

 なかなか勝ちきれないヒストリーメイカーだが、10月14日の由布岳賞が地元初勝利。とはいえ向正面でレースをやめてしまったはがくれ大賞典以外、佐賀転入後は遠征も含めて3着以内を外していない。勝てずとも連軸としては信頼できる。
 7歳ながら安定して力を発揮するようになったのがタガノファジョーロ。今年2月以降、B級から3着以内を外すことなく重賞2勝。佐賀王冠賞では水の浮く馬場を直線大外から豪快に追い込み、九州大賞典では直線ブレイブアモーレとの追い比べを制した。勢いならこの馬が一番かもしれない。
 3歳から唯一挑戦はブレイブアモーレ。九州ダービー栄城賞は2着だったが、その後は古馬との対戦も含め、3着以内を外したのは鳥栖大賞だけで、それも地元馬だけなら3番目の入線で、3着ヒストリーメイカーとコンマ3秒差だった。前述のとおり九州大賞典でのタガノファジョーロとの追い比べは見ごたえがあった。
 ドゥラリュールは昨年九州チャンピオンシップを制し、今年はミスカゴシマ、ヒストリーメイカーとそれほど差のない3着だった。成績にややムラはあるが、良績は1750/1800メートルに集中している。
 前走宝満山特別で4コーナー5番手からまくって差し切ったグローリーも展開が向けば再度の大駆けもありそう。
 ロンドンテソーロは短距離のみの実績だが、能力は高い。スローの逃げに持ち込んでの瞬発力勝負なら可能性はありそう。
 昨年8番人気ながら3着に入ったミスカゴシマは、最近はズブくなったのか1400メートルより中距離で好走という場面があるので侮れない。
 ◎9ヒストリーメイカー
 ◯6タガノファジョーロ
 ▲11ブレイブアモーレ
 △1ドゥラリュール
 △10グローリー
 △5ロンドンテソーロ
 △3ミスカゴシマ
 
 中島記念の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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