斎藤修の重賞ピックアップ

【12/30水沢・金杯】前走出遅れたサクラトップキッドが巻き返す

 水沢の金杯というと、そのレース名からも正月開催のイメージなのだが、今年度から年末開催となった。過去の馬場状態を見るとずっと不良。2004年だけ奇跡的に稍重だったが、1999年以降で不良でなかったのはその年だけ。気候変動の影響か近年の水沢は12?1月の開催が雪で取止めになることが多く、今冬の取止めは12月18日だけにとどまったが、ついに今年度は大晦日で開催が終了となる。
 そういうわけで年末2歳馬の重賞となった金杯は8頭立て。
 12月20日の寒菊賞を勝ったレッドオパールは不在となったが、その2?4着馬が中心となりそう。
 寒菊賞では1番人気に支持されるも4着に敗れたサクラトップキッドだが、スタートで出遅れ後方からとなり、勝ったレッドオパールが仕掛けたときにはまだかなり差のある位置にいた。それでも直線は勝ち馬と同じような脚色で伸びていた。2走前、南部駒賞は5着だったが、勝った地元のフジユージーンは圧倒的に強く、2?4が北海道からの遠征馬で強敵相手の経験は生きてくるはず。
 セイバイラックは太夫黒特別で1番人気に支持されるも3着、寒菊賞は勝ち馬に離されたものの2着は確保。ここはあらためての期待。
 門別からの転入組で、11月26日のフューチャーステップで1、2着を争ったドリームキャッチ、マルーントリックも、それぞれ移籍2戦目、3戦目での上積みはありそう。
 そのフューチャーステップで3着だったミヤギシリウスも差はなく争覇圏。
 ◎2サクラトップキッド
 ○1セイバイラック
 ▲6ドリームキャッチ
 △5マルーントリック
 △8ミヤギシリウス
 
 金杯の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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