斎藤修の重賞ピックアップ

【4/9名古屋・東海桜花賞】グレードでも好走の実力アナザートゥルース

 地方馬の中でも長距離が得意な面々が集まった。
 昨年前半、南関東では結果が出なかったアナザートゥルースだが、夏に門別に移籍するとレベルの違いを見せて3連勝。道営記念でも1番人気に支持されたがものの、6頭が落馬という混乱もあって残念ながら2着。その後は長距離のダートグレードに遠征して、名古屋グランプリJpnII・4着、ダイオライト記念JpnII・5着は地方馬最先着。名古屋グランプリJpnIIの走破タイム2分14秒4は、アンタンスルフレの東海菊花賞の勝ちタイムを上回っており、地方同士なら実績的に負けられない。
 昨年2月、佐賀移籍初戦で遠征した白鷺賞を勝ったヒストリーメイカーは、その後期待されながらなかなか結果が出ず、しかし年末の中島記念で初めて佐賀の重賞を制した。東海菊花賞はアンタンスルフレの3着だったが、勝負どころからはほとんど同じ脚色だっただけに位置取りの差だけ。10歳でも衰えはない。
 アンタンスルフレは東海菊花賞を勝ったあと浦和に移籍し、2戦したのみで名古屋に戻ってきた。阪神大賞典GIIはさすがに相手が強かったが、地方同士のこの舞台なら能力上位。勝つのはここまで3頭のどれか。
 ブリーザフレスカは昨年重賞3勝をマークしたが、東海菊花賞は5着。今回はアンタンスルフレのほかにも強力なメンバーが遠征してきただけに、馬券圏内に食い込めるかどうか。
 今年の白鷺賞で2着だった高知のトランセンデンス、重賞初挑戦だが底を見せていないハクサンアルタイルらも上位を狙えそう。
 ◎11アナザートゥルース
 ○4ヒストリーメイカー
 ▲8アンタンスルフレ
 △6ブリーザフレスカ
 △1トランセンデンス
 △12ハクサンアルタイル
 
 東海桜花賞の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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