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【5/19佐賀スプリングカップ】地元馬同士ならサトノディード

 サトノディードは今年2月に大井のオープン特別(2000メートル)で3着と好走しながら佐賀に移籍したのは9歳という年齢からだろうか。転入2戦目のはがくれ大賞典こそ強力遠征勢を相手に5着だったが、それでも勝ったセイカメテオポリスに0秒9差なら、大井時代の能力を維持しているといえる内容。続く前走高千穂峰特別はスタートのタイミングが合わず後方からとなったが、慌てず騒がず向正面から進出すると、3?4コーナーで一気にまくって直線後続を振り切った。地元馬同士なら重賞初制覇のチャンスだ。
 ヒストリーメイカーは能力が高いことは間違いないが、地元ではやや気まぐれなタイプ。勝てるような勢いで直線を向いても2着、3着が多く、中島記念が転入後の佐賀ではようやくの重賞制覇だった。前走名古屋に遠征した東海桜花賞は案外の8着だったが、地元佐賀で3着以内を外したのは、アクシデントがあった昨年のはがくれ大賞典と、JpnIIIの佐賀記念だけ。地元同士なら崩れることはなさそう。
 タガノファジョーロは昨年、佐賀王冠賞、九州大賞典と長距離重賞を2勝。中島記念の6着は距離不足だったかもしれない。はがくれ大賞典はサトノディードに先着し、地元馬最先着の4着。◎○とも能力差はないが、1800メートルが舞台となるとやや割引。
 リーチは1300/1400メートルなら佐賀で現役最強といえるが、前走笠松の飛山濃水杯が7着と案外の結果で、今回1800メートルの距離が果たしてどうか。
 高千穂峰特別で、サトノディードに直線唯一食い下がって1馬身半差2着がアエノブライアン。3着キョウワウォールには5馬身差をつけた。大井時代7勝のうち1800メートルで4勝を挙げているだけに距離はベストだが今回はメンバーが揃った。
 エイシンダンシャクは兵庫の重賞では4着が最高という成績で転入し、ここまで5戦。サトノディードが転入初戦だった3月の多良岳賞を半馬身差で制したが、前走高千穂峰特別では差のある7着。単騎で楽に逃げられれば粘り込む場面もありそうだが、今回は先行有力馬が何頭かいるだけに果たして。
 ◎1サトノディード
 ○12ヒストリーメイカー
 ▲3タガノファジョーロ
 △9リーチ
 △2アエノブライアン
 △7エイシンダンシャク
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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