斎藤修の重賞ピックアップ

【6/16水沢・東北優駿】フジユージーンの相手探しは...

 東京ダービーJpnIは大事をとって回避したフジユージーンだが、日程的に地元の"ダービー"なら余裕があったようで出走してきた。ここまで一方的なレースばかりで7戦全勝。地元同士なら7?8分程度のデキでも負けられないところ。
 ただ相手は難しい。ほとんどの馬が距離未経験で、フジユージーンを別格とすれば1800メートルでも実績を残している馬は少ない。距離経験がアテにならないのであれば、近走好調なレッドオパールが相手候補の筆頭。前走イーハトーブマイルは絶好の手応えで直線を向くと、鞍上の山本聡哉騎手はまわりを確認しながら余裕を持って抜け出した。2歳時ではあるものの水沢1600メートルの寒菊賞も制しており、フジユージーンに真っ向勝負を挑むとかでなければ距離はある程度我慢できるのではないか。
 ホッコーアドミラルは佐賀から転入してここまで4戦、3歳条件戦ではあるもののすべて4着以内。前走水沢1600メートル戦は2着だったが、勝ったミヤギヴァリアントはまだ底を見せていないという成績。ホッコーアドミラルの走破タイム1分42秒2は、レッドオパールが3着だった留守杯日高賞の勝ちタイムと比較しても優秀なもの。相手強化の一戦ではあるが、◎以外の相手なら通用する。
 サクラトップキッドは、ここ2戦こそやや差のある結果だが、年末の金杯で3着、冬休み明け初戦として臨んだスプリングカップではフジユージーンには離されたものの2着を確保。まだまだ見限れない。
 イーハトーブマイル、ウイナーカップでともに2着だったコンバットスプーン、同3着だったバウンスライトらも距離をこなせれば上位食い込みもありそう。
 ◎9フジユージーン
 ◯8レッドオパール
 ▲5ホッコーアドミラル
 △6サクラトップキッド
 △4コンバットスプーン
 △2バウンスライト
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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