斎藤修の重賞ピックアップ

【7/30盛岡・オパールカップ】連勝の勢いでマイベネラブル

 降り続いた大雨によってこの開催の芝のレースはすべてダートに変更されての実施となった。
 門別デビューのマイベネラブルはJBC2歳優駿JpnIII・7着という実績から船橋に移籍。半年のブランクがあったが、5月の船橋初出走から3連勝。2走前の条件戦は好位から直線抜け出して圧勝。前走3歳一組特別はゴール前接戦となったがハナ差で勝利。その2戦とも1500メートルだったことを考えれば、盛岡ダート1600メートルという条件でも能力を発揮しそう。2歳時に盛岡芝のジュニアグランプリに遠征したものの6着。それ以来の盛岡芝挑戦のはずだったが、船橋移籍後の走りを見ると、今回のダート変更はむしろプラスではないだろうか。
 コンバットスプーンは冬季の浦和移籍から岩手に戻って今回が初めての芝になるはずが、ダート変更はこの馬にとってもむしろ好転と思える。2歳時はネクストスター盛岡で、差をつけられたとはいえフジユージーンの2着。3歳になってからはフジユージーン不在のイーハトーブマイル、ウイナーカップでともに2着好走。距離適性面でも能力を発揮するのはマイルまで。
 盛岡芝のジュニアグランプリで2着があるルーラーオブダートは、今回も芝で走りたかったことだろう。東京ダービーチャレンジは大敗だったが、大井1600メートルで3着、2着と好走している。
 中央未勝利から転入したラブショックは、ここまで水沢・盛岡のダートで6戦3勝、2着2回、3着1回。今回は南関東からの遠征馬も含めた相手強化でどこまでやれるか。
 ベルベストランナーは中央未勝利からの転入初戦。芝で3着が2回あり、ダート1800メートルでも勝ち馬と0秒2差の3着があった。その成績からはいきなりでも通用しそうだが、近2走の大敗が気になるところ。
 岩手生え抜きのティーエスフェアリは、ここまで3勝、2着2回で3歳B1まで好成績。遠征馬は強力だが、今回の岩手同士のメンバーなら通用しそう。
 ◎8マイベネラブル
 ○10コンバットスプーン
 ▲2ルーラーオブダート
 △1ラブショック
 △4ベルベストランナー
 △6ティーエスフェアリ
 
 オパールカップの出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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