斎藤修の重賞ピックアップ

【8/16園田・摂津盃】兵庫の新たな期待となるかキリンジ

 ジンギが引退し、ラッキードリームは大井に移籍。兵庫の中距離戦線でしのぎを削ってきた2強が不在となって迎える一戦。
 そのラッキードリームが抜けた新子雅司厩舎には中央オープンからキリンジが転入。ジャパンダートダービーJpnIなど地方のダートグレードで2着が3回あり、今年5月の名古屋グランプリJpnIIでも3着。まだ4歳だが、おそらく中央にいたのでは出走機会が限られることでの移籍と思われる。園田初戦となった盛夏特別では縦長の中団から徐々に位置取りを上げ、3コーナー過ぎでは逃げていたスマイルサルファーをとらえきれず劣勢かに思われたが、直線ではしぶとく伸びて横に広がった4頭の接戦を制した。いきなりのトップハンデ58キロでも期待だ。
 ナムラタタは、昨年11月以降、3着以内を外したのが六甲盃だけで、新春賞2着に、兵庫大賞典3着など、あと一歩のところでタイトルに手が届かず。14日に兵庫所属として再スタートとなった小牧太騎手には、さっそく重賞制覇のチャンスといえそう。
 前走盛夏特別で直線大外を豪快に伸びてキリンジにアタマ差と迫ったのがメイショウハクサン。4月に大山真吾騎手で連勝したときのように、早めのまくりが決まるかどうか。
 このレース連覇がかかるのがツムタイザン。前走盛夏特別は接戦の3着だったが、重賞でも常に上位争い。昨年より2キロ増のハンデ57.5キロを背負うこともあって△まで。
 ダッシュダクラウンは中央2勝クラスからの転入初戦となった前走は、3コーナー過ぎではまだ離れた4番手だったが、最後の100メートルほどで前をとらえると5馬身突き放した。一気の相手強化でもハンデ54.5キロを生かして見せ場以上がありそう。
 北海道から転入したサンビュートの初戦となった前走近江米特別は、直線先に抜け出したアラジンバローズにゴール前で迫ったがアタマ差届かず。今回は吉原寛人騎手がどんなレースを見せるか。
 ◎5キリンジ
 ○6ナムラタタ
 ▲8メイショウハクサン
 △1ツムタイザン
 △10ダッシュダクラウン
 △7サンビュート
 
 摂津盃の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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