斎藤修の重賞ピックアップ

【6/26園田・兵庫優駿】兵庫三冠へ向けてオケマル

 オケマルはデビューから6連勝、重賞4連勝で菊水賞を勝利。デビュー3戦目のネクストスター園田までは2着馬とのタイム差が1秒以内で、しかも接戦もあった。しかし2歳年末の園田ジュニアカップ以降の3戦では2着に1秒以上の差。数字が示すだけでなく、見た目のレースぶりでも一戦ごとに力をつけているのは明らか。菊水賞でもほとんど追われることなく2着ベラジオドリームに8馬身差、3着馬にはさらに5馬身差がついた。22日には高知でジュゲムーンが危なげなく二冠を制したが、オケマルにとってもここはまだ通過点といえそう。
 相手筆頭はキミノハート。2歳時には兵庫ジュベナイルカップで2着があったが、その後の重賞では着外続き。しかし4月22日には3歳A一特別を5馬身差で逃げ切り圧勝。その1700メートルの勝ちタイム1分54秒1は、菊水賞なら2着に入っているタイム。続いて西日本クラシックも逃げ切った。ここに来て確実に力をつけた。
 ベラジオドリームは2歳時門別の重賞で2着2回。兵庫移籍後、特別戦では3連勝も、兵庫若駒賞、菊水賞ではオケマルの高い壁に跳ね返された。笠松に遠征したぎふ清流カップでも逃げて直線まで先頭だったが、名古屋のケイズレーヴに直線とらえられて3/4馬身差で2着。重賞では常に何か強敵がいて、これまで2着4回、3着1回と惜しいところでタイトルに手が届いていない。今回はさらなる距離延長が課題となりそう。
 エイシンハリアーは、佐賀に遠征したネクストスター西日本では、前述した高知・ジュゲムーンに2馬身差2着。兵庫チャンピオンシップJpnIIでは地元馬最先着の6着。距離経験は1500メートルまでで、この馬も一気の距離延長に対応できるかどうか。
 ジーニアスレノンは、兵庫若駒賞、菊水賞でオケマル相手に2着、3着だが、ともに2秒以上の大差。ここでも連下争いなら可能。
 ラピドフィオーレは、2歳時のネクストスター園田ではオケマルに半馬身差2着と、これまで実戦でオケマルにもっとも迫った馬。一時期落ち込んだが、兵庫ユースカップではエイシンハリアーにクビ差まで迫り、ぎふ清流カップでも2着ベラジオドリームに次ぐ3着と、ここに来て復調なのか、成長がうかがえる。
 ◎6オケマル
 ◯1キミノハート
 ▲5ベラジオドリーム
 △8エイシンハリアー
 △12ジーニアスレノン
 △9ラピドフィオーレ
 
 兵庫優駿の出走表はこちら

この予想印で投票
斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
この記事をシェアする

他の予想ブログ

地方競馬ブログTOP