斎藤修の重賞ピックアップ

【11/6園田・楠賞】重賞連勝で本格化ケイズレーヴ

 ケイズレーヴは3歳初春までは重賞で勝ち切れないレースが続いていたが、4月のネクストスター中日本(笠松)を制して素質開花。兵庫チャンピオンシップJpnIIは5着だが地方馬最先着。しかも勝ち馬と0秒9差ならそれほど負けたわけではない。そしてその後重賞4連勝。古馬初対戦となった前走ゴールド争覇では、南関東から転入して重賞2勝のマッドルーレットが3コーナーで先頭に立ったところ、これを抜群の手応えでとらえにかかり、ゴール前であっさり振り切った。園田コースも前述のとおり兵庫チャンピオンシップJpnIIで経験があり、重賞実績が1400/1500メートルだけに能力を存分に発揮できる舞台だ。
 高知のジュゲムーンは、黒潮菊花賞ではラピドフィオーレに6馬身差をつけられての完敗だったが、古馬重賞初挑戦が佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIで、3コーナーでは先頭から差のある7番手だったものの、4コーナー内を突いて直線で差を詰めると、着順こそ5着だが勝ち馬とは0秒5差。適性はやはり短距離といえそう。
 門別デビューで大井に移籍し優駿スプリントを制したのがハーフブルー。ここまで連対を外したのは中央の芝と、エーデルワイス賞JpnIIIの4着だけ。スピード上位は間違いなく、あとは大井移籍後初めての遠征と、小回りの1400メートルをこなせるかどうか。
 リオンダリーナは門別デビューの2歳時、園田プリンセスカップまで4連勝。3歳からは大井の所属で、優駿スプリントではハーフブルーの2着だったが、スタート後ハナを取るのにかなり脚を使ったことを考えると、むしろ直線でも止まらずよく粘った。前走、兵庫移籍初戦となった古馬A1A2特別での6着は大きく負けたわけではなく、3歳馬同士なら上位争いは可能。
 大井のスマイルマンボは2歳時にハイセイコー記念を6馬身差で圧勝。雲取賞JpnIIIでも勝ち馬と0秒4差の3着に健闘した。その後、ダート三冠では差のある結果だが、適距離がマイルまでという可能性はおおいにありそう。
 ラピドフィオーレは、黒潮菊花賞、西日本3歳優駿と高知に遠征して重賞連勝。前走園田オータムトロフィーは2着だが、勝ったのがオケマルでは相手が悪かった。ただ、このメンバーを相手に1400メートルでどうだろう。
 ◎4ケイズレーヴ
 ◯11ジュゲムーン
 ▲2ハーフブルー
 △5リオンダリーナ
 △9スマイルマンボ
 △10ラピドフィオーレ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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