斎藤修の重賞ピックアップ

【12/14水沢・トウケイニセイ記念】得意の舞台で連覇狙うヒロシクン

 前走1800メートルのすずらん賞ではヘリオスにクビ差とらえられ2着だったヒロシクンだが、3着ライアンには8馬身差をつけた。それでも今回の1600メートルは、盛岡・水沢の地方馬同士では9戦全勝という無敵の舞台。大外枠に入ったが8頭立てで、無理にこの馬に競りかけていく馬もいないと思われる。大晦日の桐花賞を目標として回避した有力馬もおり、これといった手ごわい相手もいないメンバーだけに、連覇濃厚とみる。
 短距離路線からの参戦がウラヤ。短距離馬にはめずらしく、スタートがあまり速くはなく、まくって差し切るタイプ。1200メートルの絆カップを連覇し、今年6月には水沢1600メートルの水無月特別も制するなど、マイルの距離にもある程度対応はできる。ただ昨年のこのレースではヒロシクンにマイペースで逃げられ、3コーナーからのマクリも最後は脚色が一緒になってしまい3着まで。単に能力面では劣らないが、ほかにヒロシクンに競りかける馬がいるなどして、よほど展開に恵まれない限り、このマイルの舞台では逆転まではどうだろう。
 スズカゴウケツは、今年春の赤松杯、シアンモア記念ではヒロシクン相手に着外だったが、秋以降に調子を上げてきた。水沢1600メートルは能力を発揮できる舞台だけに、どこまで迫れるか。
 ダブルラッキーは、今年15戦して3着以内を外したのは2回だけ。B1からクラスを上げて、A一組特別でも勝ち星をマーク。昨年来、盛岡・水沢のダート1600メートルに特化して使われてきた。ヒロシクン以外にこれといった強敵が見当たらないメンバーだけに、重賞初挑戦でも上位食い込みの可能性はありそう。
 ◎8ヒロシクン
 ○6ウラヤ
 ▲7スズカゴウケツ
 △5ダブルラッキー
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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