斎藤修の重賞ピックアップ

【コラム】早くも活躍を見せる新人騎手

 中央競馬では今年新人騎手が誕生しなかったことが話題となったが、地方競馬では107期騎手候補生として地方競馬教養センターを終了し、4月1日付の免許を受けた新人騎手が9名。そのうち開催日程の関係で5月デビューとなる予定の船橋所属2名を除いて7名がすでにデビューし、6名が初勝利を挙げるなど、早くも活躍が目立っている(成績は4月23日現在)。
 
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左から、小川悠汰(北海道)、高橋洸佑(兵庫)、沖響主(船橋)、南部楓馬(兵庫)、菅原吏久人(船橋)、塚本直之(高知)、浅野登生(金沢)、後藤武蔵(佐賀)、近藤颯羽(愛知)
 
 地方競馬の新人騎手は、競馬場ごとに開催日程や出馬投票のタイミングによってデビューできる日が異なるが、デビュー1番乗りで初騎乗初勝利を挙げたのが、金沢の浅野登生(あさの・とい)騎手だ。
 4月3日、金沢第2レース。所属する加藤和義厩舎のベルウッドブラボーに騎乗し、向正面では後続を4?5馬身ほども離しての逃げに持ち込むと、4コーナー手前で直後に迫られた馬を直線では再び引き離し、1馬身の差を保って逃げ切った。
 
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デビュー1番乗り、初騎乗初勝利を挙げた金沢・の浅野登生騎手(写真:石川県競馬事業局)
 
 さらに7日の第8レースでも、単勝1.8倍の1番人気に支持された、同じく自厩舎のハクサンハナビで勝利。17日の第10レースで騎乗した5番人気(7頭立て)のドーンコスモでは、最後方追走から4コーナーでもまだ前とは離れた5番手という位置取りで、直線大外から豪快に差し切り3勝目となった。
 
 4月4日にデビューした佐賀の後藤武蔵(ごとう・むさし)騎手は、18日の佐賀第6レースをニシノイッキサスで直線3頭の追い比べとなって抜け出した。5番人気での勝利で、25戦目での初勝利となった。
 さらに翌19日の第3レースで2勝目。4コーナー12頭立ての後方2番手から、大外を回って直線馬場の真ん中から豪快に差し切った。騎乗したピピットは11番人気で単勝は1万3690円、3連単50万円の大波乱を演出した。
 
 園田では4月14日に2名がデビュー。
 第4レースの820メートル戦では、高橋洸佑(たかはし・こう)騎手が3番人気のメイショウボヌールで2番手追走から直線半ばで逃げ馬をとらえると、3馬身差をつけてのゴール。デビュー戦を勝利で飾った。高橋騎手はその後も2着3回と健闘している。
 もうひとり、南部楓馬(なんぶ・ふうま)騎手も同日第6レース、デビュー3戦目で初勝利を挙げた。これも820メートル戦。3番人気のバイカルに騎乗し、好スタートの先行争いから譲らず4コーナーでやや外に膨れて2番手となったが、前の馬をゴール前で競り落とし、3/4馬身差での勝利だった。
 南部騎手はさらに23日の第4レースでも1番人気のメイショウオニテで勝利して2勝目。これも820メートル戦で、3kgの減量がある新人騎手は、やはり超短距離戦でアピールできるかどうかが活躍への近道となりそうだ。
 
 4人の兄が地方競馬でデビューし、塚本5兄弟の末っ子として注目されているのが、高知の塚本直之(つかもと・なおゆき)騎手。2番目の兄・塚本雄大騎手が落馬事故で亡くなったのは、騎手候補生として合格発表があった10日後のこと。その兄が所属していた高知・目迫大輔厩舎に所属し4月5日にデビュー。19日の第8レースで、3番人気のノイヤーに騎乗し、向正面では後続に4馬身ほどの差をつけての単騎逃げに持ち込むと、ゴール前で迫る2着馬に3/4馬身差をつけて逃げ切り。15戦目での初勝利だった。
 
 そのほか、4月15日のホッカイドウ競馬の今季開幕日にデビューした小川悠汰(おがわ・ゆうた)騎手は、翌16日の門別第4レースを2番人気のヤマノプリティーで勝利。デビュー5戦目で初勝利となった。
 愛知の近藤颯羽(こんどう・そうは)騎手は、4月20日名古屋第2レースのデビュー戦でエンドレスクライに騎乗し、3コーナー過ぎで先頭に立って直線を向いたものの惜しくも2着。22日にはメインの第11レース、穀雨特別(A4)に騎乗し3着と健闘している。

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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