金沢競馬のダートグレードレース「第37回白山大賞典JpnIII」(金沢競馬場2100メートル)が、3日(火)に開催される金沢競馬のメイン第11レースで行われます。
昨年は惜敗続きだったケイティブレイブがこのレースを制して弾みをつけて4歳になって帝王賞JpnIを勝つまで成長しましたが、今回も今後のダート路線を盛り上げてくれそうな顔ぶれがそろいました。
◎10 インカンテーション(牡7、JRA・羽月友彦厩舎)はここまで中央ダートのGIIIで4勝を挙げており、2年前のフェブラリーステークスGIでも2着に踏ん張っています。初めての地方交流レース参戦となった前走の船橋で行われたかしわ記念JpnIでも2着に好走しています。今回はそれ以来5カ月ぶりの実戦となりますが、坂路コースでしっかり乗り込まれて仕上がりは悪くありません。2000メートル以上の距離は初めてとなりますが、好位から逃げた馬をにらみながらレースを進めることができれば、底力の違いで抜け出してきそうです。
○4 コパノチャーリー(牡5、JRA・村山明厩舎)はダートGI/JpnIを9勝もしたコパノリッキーの二つ下の半弟で、前走の小倉で行われた阿蘇ステークスを2番手抜け出しで制して、ようやくオープン初勝利を飾りました。偉大な兄に比べるとスケールはまだまだですが、ベストの戦法は逃げか2番手追走と似ています。地方交流レースは初参戦となりますが先手を奪ってマイペース逃げが打てるなら、今の先行有利な金沢コースの馬場状態なら際どい勝負に持ち込めるかもしれません。
▲2 タガノディグオ(牡3、JRA・宮徹厩舎)は前走の新潟で行われたレパードステークスGIIIで惨敗も、ジャパンダートダービーJpnIで3着に追い上げた実績から、地方交流戦なら見直しは必要です。差しタイプだけに今に金沢コースの馬場だと不利に映りますが、園田の兵庫チャンピオンシップJpnIIでは好位から一気に差し切っており、M・デムーロ騎手の手腕が注目されます。
△8 クリノスターオー(牡7、JRA・高橋義忠厩舎)も中央のダート重賞で苦戦していますが、盛岡で行われたマーキュリーカップJpnIIIでは3着に粘っており、金沢でも積極的なレースができれば見せ場はつくれそうです。
地方勢では、名古屋の△3 カツゲキキトキト(牡4、錦見勇夫厩舎)に期待が集まります。ここ2走は勝ちきれていませんが、全国各地の交流レースを経験して、6着だった昨年以上の力はつけています。何とか中央勢に食い下がり、一矢報いたいところです。
<おすすめの買い目> 

馬単(フォーメーション) 10・4→10・4・2・8・3(8点)
3連単(フォーメーション) 10・4→10・4・2・8・3→10・4・2・8・3(24点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)