10月27日(金)の名古屋競馬メイン第11レースは「第35回ゴールド争覇(SP1)」(名古屋競馬場1400メートル)。
今年からSP1へ復帰した地方全国交流重賞に、各地の精鋭12頭がフルゲートで激突するハイレベルバトル。しかし、距離1400メートル戦を考えれば、5月かきつばた記念JpnIIIでダートグレード制覇した兵庫の◎11 トウケイタイガー(牡6、兵庫・住吉朝男厩舎)が主役だ。52キロの軽ハンデに恵まれたとは言え、難敵中央馬相手に4馬身差つけた完勝劇は、力がなければできない芸当。その後は地元戦で重賞勝利を含め2戦2勝。中央挑戦プロキオンステークスGIIIでは7着に終わったが、果敢に主導権を奪って見せ場あるレースを披露。前走東京盃JpnIIでも7着だったが、変わらない非凡なスピードを発揮した。直線が短く、2戦2勝を誇る得意な名古屋コースに、地方勢同士との戦いとあれば、ワンクラス上のスピードで一気にゴールまで突っ走る。
距離不足とはいえ、○4 カツゲキキトキト(牡4、錦見勇夫厩舎)は勝ち負けに欠かせない。9月東京記念2着に、前走の白山大賞典JpnIIIでも中央勢相手にコンマ5秒差2着。改めて高い能力を証明した。休養後、使われるたびに上昇ムードを描いている。4月東海桜花賞ではトウケイタイガーに完敗したが、直線の差し勝負に持ち込めば自慢の末脚が生きる。
目下、3連勝中の▲7 チーフアセスメント(牡6、兵庫・吉行龍穂厩舎)の勢いも何とも魅力。中央3勝馬で実績十分のうえ、転入初戦こそ2着に止まったが、その後の1400メートル戦をいずれも完勝で飾る。前走はオープンを4馬身千切って圧倒と、ここにきての上昇度はナンバーワン。重賞初挑戦だが、軽視できない。
今年に入って馬券貢献ゼロだが、JBCスプリントJpnIで銀メダルと、断トツのキャリアを誇るのがベテラン、△8 サトノタイガー(牡9、浦和・小久保智厩舎)。手ごろな相手との東海遠征になって、変わり身があっていい。
<おすすめの買い目>

馬単 11→4・7・8・12(4点)
3連単(1軸流し) 11→4・7・8・12(12点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)