金沢競馬の上半期サラブレッドチャンピオンを決める「第61回百万石賞」(金沢競馬場2100メートル)が、6月17日(日)のメイン第10レースで行われます。
“荒れる百万石”というジンクスがあるように今回の顔ぶれも順当には収まらない雰囲気が漂いますが、前走勝って出走態勢を間に合わせてきた◎1 メイジン(牡7、金田一昌厩舎)が今年こその構えです。今季は開幕戦、オグリキャップ記念と大敗が続いていましたが、前走の1700メートル戦をしぶとく逃げ切って、ようやくこの馬らしいスピードが見られました。5連勝で挑んだ昨年に比べると勢いはありませんが、最内枠から先手を奪って終始ペースを握ることができれば、昨年2着で届かなかった百万石賞のタイトルを戴冠できるかもしれません。
○6 ディアグリスター(牡8、菅原欣也厩舎)は冬休み明けで挑んだ金沢スプリングカップこそ先手争いで息切れしてしまい9着に沈みましたが、前走は4コーナーから一気に伸びて、逃げた馬をゴール前で捕らえる強い勝ちっぷりでした。勝ち時計も優秀で、復調した状態ならトップクラスが相手でも遜色はなさそうです。主戦の栗原大河騎手が騎乗停止中のため、笠松の佐藤友則騎手に乗り替わりますが、潜在能力を引き出してくれれば、向正面から一気に駆け上がって4コーナー先頭に躍り出るシーンもありそうです。
転入から4戦負けなしで挑んできた▲10 ジッテ(牡4、鈴木長次厩舎)も目が離せない存在です。初のA1一組となった前走でも発馬を決めて先手を奪うと、競りかけてきたノースウッドを振り切って、またも直線独走状態で押し切ってしまいました。初めて対戦するメイジンとの先手争いを制すことできれば、5連勝で重賞制覇も夢ではありません。
メイジンとジッテがお互い譲らず激しく競り合うなら、ひと伸びは確実な△2 マイネルリボーン(牡8、高橋俊之厩舎)に展開が向きそうです。
金沢スプリングカップを大逃げで制した△12 ムーンファースト(牡4、金田一昌厩舎)は大外枠に入ってしまったのは不利ですが、重賞で好プレー続く吉原寛人騎手がどう乗りこなすかが注目です。
<おすすめの買い目>

馬単(ボックス) 1・6・10・2・12(20点)
3連単(ボックス) 1・6・10・2・12(60点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)