7月1日(日)の金沢競馬メインは第10レースの「第1回日本海スプリント」(金沢競馬場900メートル)です。スーパースプリントシリーズ(SSS)2018に新しく加わった新設重賞で、昨年まで名古屋で名古屋でら馬スプリントとして実施されていた北陸・東海地区の交流重賞が、金沢に舞台を代えて行われることになりました。
1000メートル以下の距離だけにスタートダッシュが大きな鍵を握りますが、地元の◎5 ナガラオリオン(牡9、金田一昌厩舎)の巻き返しに期待したいです。金沢で2連勝して挑んだ前走のさきたま杯JpnII(浦和1400メートル)でしたが、スタートから先団に食い下がったものの、3コーナー手前でいっぱいになってしまい、11着の最下位に沈みました。最後まで息は保ちませんでしたが、途中まででもダートグレード競走の速い流れにもついて行けたことは評価したいです。遠征の疲れは心配ですが、地方馬同士なら元中央オープンの意地を見せたいところです。
○8 ハイジャ(牡5、笠松・井上孝彦厩舎)は、昨年の名古屋でら馬スプリントの覇者で、SSSファイナルの習志野きらっとスプリント(船橋1000メートル)まで駒を進めています。蹄の状態を悪くしてしまい昨夏から長期休養を余儀なくされましたが、先月初旬に戦列復帰しました。休み明けだった前走は6着でしたが、乗り込みのピッチも少しずつ上がってきており、本来のダッシュ力が戻ってくれば、金沢でも好勝負はできそうです。
順調さを欠いている実績馬に対して、勢いで挑むのは地元の▲7 グランパルファン(牝5、加藤和義厩舎)です。ここへのトライアルとなった前走のスーパースプリント賞で、後続を7馬身も引き離す圧逃劇を演じました。まだB級格付けの身ですが、コースレコードに迫る勝ち時計を叩き出したスピードから、オープンで通用しても不思議ではありません。
△3 セブンサムライ(牡5、笠松・柴田高志厩舎)や△1 メイショウウララカ(牝5、名古屋・今津博之厩舎)は、どちらも掛かり気味の気性から900メートルの距離は合いそうです。発馬を決めて内ラチ沿いをキープできれば、流れ込むチャンスがありそうです。
<おすすめの買い目>
馬単(マルチ) 5⇔8・7・3・1(8点)
3連単(フォーメーション) 5→8・7・3・1→8・7・3・1 8・7・3・1→5→8・7・3・1(24点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)