7月16日(祝・月)の名古屋競馬メイン第11レースは「第22回名港盃(SP2)」(名古屋競馬場1900メートル)。
今年の東海ダービー馬ビップレイジングの出走取消は残念だが、北陸・東海・近畿地区の交流重賞に精鋭11頭が激突する。もちろん主役は、地元名古屋が誇る絶対エース、◎4 カツゲキキトキト(牡5、錦見勇夫厩舎)。重賞獲得タイトル数12を誇る、地方勢屈指の一頭だ。さきの帝王賞JpnIでも、らしさと力の片りんをしっかり披露した。中央ダート界の超一流どころや強敵南関東勢相手に、中団から最後までしぶとい末脚を駆使し続け、勝ち馬から1秒4差7着に善戦。名古屋グランプリJpnIIや名古屋大賞典JpnIIIに、白山大賞典JpnIIIのダートグレードでも勝ち負けする高い力の証しでもあった。手ごろな相手との対戦に変わる地方馬同士との戦い。勝負づけが済んでいるメンバーも多い。中間ムードも順調と聞く。なにより、舞台は絶対的な強さを披露する名古屋コース。地元ファンの圧倒的人気に“横綱レース”で応えてみせる。
焦点は相手探し。レベル高い兵庫からの刺客、○3 エイシンニシパ(牡5、兵庫・橋本忠明厩舎)を上位視する。昨年の名港盃覇者で名古屋の交流重賞【1・2・0・0】とオール連対の実力派。カツゲキキトキトには一度も先着できていないが、有力な連候補だ。
牝馬勢でただ1頭参戦する▲9 ポルタディソーニ(牝4、瀬戸口悟厩舎)だが、馬券に欠かせない。4月の東海桜花賞ではカツゲキキトキトと1馬身半(コンマ3秒)差の好勝負を演じ2着し、2月の梅見月杯ではエイシンニシパを迎撃してみせた。好位からソツのない安定したレースができるのが強みで、着実に力を蓄えてきている。
他にも注目馬は少なくない。重賞初挑戦だが△12 アセイラント(セン6、角田輝也厩舎)は当地転入後13戦12勝、2着1回と、底を見せていない好素材。初めての一流古馬相手に、どんなパフォーマンスができるか。今後の東海シーンを占うためにも見逃せない。
<おすすめの買い目>
馬単 4→3・9・12(3点)
3連単(1軸流し) 4→3・9・12(6点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)