金沢競馬の年末を締めくくる「第54回中日杯」(金沢競馬場2000メートル)が12月16日(日)のメイン第10レースで争われます。今年の金沢競馬を盛り上げてくれた顔ぶれがほぼそろい、年間チャンピオンを決める相応しい一戦となりました。
前哨戦を圧逃した◎8 ナガラオリオン(牡9、金田一昌厩舎)が、2000メートルでもスピードで圧倒できるか注目です。名古屋遠征の疲れを考慮して、レース間隔を空けて挑んだ前走の1900メートル戦でしたが、発馬を決めて先手を奪うと、手綱を抑えたままで後続をどんどん引き離し、終わってみれば9馬身差をつける圧勝劇でした。転入当初はスタートから引っ掛かって逃げていましたが、今ではそんな素振りはなく、折り合い面で新境地を見せています。2000メートル戦はイヌワシ賞で接戦の2着と健闘しており、今回も出遅れずに引き離して逃げることができれば、地元馬同士なら捕まることはなさそうです。
注目は相手探しで、3戦連続連対中の○10 メジャーシップ(牡7、佐藤茂厩舎)が有力です。2走前の1900メートル戦で逃げた馬をきっちり捕らえて金沢で初白星を飾ると、前走も中団からしっかり脚を伸ばしてナガラオリオンの2着に入りました。引き続き追い切りの動きは順調で、もう100メートル延長されるなら、ナガラオリオンとの着差は縮められそうです。
▲11 ドリームズライン(牡4、佐藤茂厩舎)は前回重賞の北國王冠で4着と地元勢で最先着しました。先行した馬が次々と失速して直線の上がり勝負となったサバイバルレースになっても、最後まで崩れなかったのは評価できます。東海で3歳重賞三冠を達成した時にコンビを組んでいた大畑雅章騎手が名古屋から駆けつけてくれるのも心強いです。
△7 マイネルリボーン(牡8、高橋俊之厩舎)も今年の百万石賞を制した時の青柳正義騎手が手綱を握るなら巻き返しがありそうです。
園田の兵庫クイーンカップでも5着と健闘し、以前より距離に融通が利くようになっている△1 ヤマミダンス(牝4、中川雅之厩舎)も、最内枠を生かしたレースができるなら上位進出もありそうです。
<おすすめの買い目> 

馬単 8→10・11・7・1(4点)
3連単(1軸流し) 8→10・11・7・1(12点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)