地方全国交流の「第15回イヌワシ賞」(金沢競馬場2000メートル)が、9月3日(火)に開催される金沢競馬のメイン第11レースで争われます。10月1日に行われる白山大賞典JpnIII(2100メートル)へのトライアル戦になっており、今年も北海道、名古屋、兵庫から計4頭の強豪古馬が参戦してきました。
遠征勢で、まず注目を集めるのは◎7 カツゲキキトキト(牡6、名古屋・錦見勇夫厩舎)です。白山大賞典JpnIIIには3年連続で出走していて、一昨年は2着、昨年は3着と悲願のダートグレード制覇にあと一歩のところまできています。トライアルのイヌワシ賞から挑んできたのは初めてで、陣営の今年こその意気込みが伝わってきます。前走の笠松で行われたくろゆり賞(1600メートル)は、終始前を走る空馬を気にしながらの厳しいレースとなり、3コーナーで先に仕掛けた勝ち馬に内から一気に交わされてしまいました。それでも直線伸び返してゴール寸前まで詰め寄った内容に底力を感じました。休み明けをたたかれて追い切りの動きは一変しており、まずは地方馬相手に底力の違いを見せつけて、来月の本番に弾みをつけたいところです。
○8 タガノゴールド(牡8、兵庫・新子雅司厩舎)は中央5勝の元オープン馬で、昨秋に兵庫へ移籍しても姫山菊花賞や六甲盃など4勝を挙げています。前走は名古屋で行われた名港盃(1900メートル)に遠征し、地元のポルタディソーニにクビ差及ばずの2着でしたが、そのポルタディソーニが5月のA1オープンでカツゲキキトキトとクビ差の争いを演じていることから、それほど力量差はないように考えられます。先行するカツゲキキトキトに外から食い下がって直線たたき合いに持ち込めれば、逆転のシーンもありそうです。
▲6 ドラゴンエアル(牡8、北海道・田中淳司厩舎)は、3歳時に水沢のダービーグランプリを制している南関東の元オープン馬。2年前に北海道に移籍しても地元では入着を外さないレースを続けています。昨年このレースを制したモズオトコマエと比べても能力は同等以上と評されており、カツゲキキトキトとタガノゴールドに絡んでくることは十分に考えられます。
地元勢では3連勝で百万石賞を制して金沢の頂点に立った△10 ティモシーブルー(牡5、金田一昌厩舎)に期待が集まります。全国で名の知れた強豪勢に伸び盛りの末脚が通用するなら今後が楽しみになります。
<おすすめの買い目>

馬単 7・8・6→10 (ボックス) 7・8・6(9点)
3連単(フォーメーション) 7・8・6→7・8・6・10→7・8・6・10(18点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)