金沢2歳重賞路線のラストを飾る「第22回金沢ヤングチャンピオン」(JRA認定2歳、金沢競馬場1700メートル)が、11月24日(日)のメイン第10レースで争われます。金沢プリンセスカップと兼六園ジュニアカップを制して、ここまで金沢2歳勢をリードしていたハイタッチガールが北海道へ放牧に出されたため、どの馬にも重賞初制覇のチャンスがある混戦ムードになりました。
◎1 フジヤマブシ(牡、黒木豊厩舎)はデビューからまだ連対を外しておらず、兼六園ジュニアカップでも直線外から一気に伸びて、ハイタッチガールに1馬身半差の2着に詰め寄りました。その後は自己条件の2歳1組戦をしっかり勝ってリズムを上げて、万全の態勢でこの金沢ヤングチャンピオンへ駒を進めてきました。長くいい脚が使えることから1700メートルに距離が延びるのは良さそうで、後方で脚をためて直線弾けることができれば、悲願の重賞タイトルに手が届きそうです。
○9 ストロングフーヴス(牡、金田一昌厩舎)は兼六園ジュニアカップで、ゴール手前でハイタッチガールとフジヤマブシに捕まり3着でしたが、逃げたカガノホマレを交わして4コーナーを先頭で回った時には勝ったかと思われるほどの勢いでした。その後の2歳1組戦でも早めに先頭に押し出されてしまい2、3着と勝ち切れていませんが、逃げた馬を終始マークして直線へ突入することできれば、後続の追い上げはしのげそうです。
▲5 カガノホマレ(牡、菅原欣也厩舎)は放牧明けで挑んだ兼六園ジュニアカップで、直線半ばで息切れしてしまい4着も、キャリアまだ2戦目ながらスピードがあるところを見せました。今回もぶっつけでの重賞挑戦となりますが、中間は乗り込みが強化されて、直前も併走でしっかり追い切られています。さらに距離が延びてどうかですが、名古屋の岡部誠騎手の導きで克服できるなら、押し切っても不思議ではありません。
△11 エムティエーレ(牝、佐藤茂厩舎)は前走の金沢シンデレラカップで遠征勢に力及ばず6着も、地元馬同士なら見直しは必要です。強豪牡馬が相手でも好位外めからスムーズに追走できれば流れ込みが図れそうです。
前走2着に巻き返した△8 リザード(牝、高橋俊之厩舎)も、前々で運べればしぶとさを発揮するだけに、前残りがあるかもしれません。
<おすすめの買い目>

馬単(マルチ) 1⇔9・5・11・8(8点)
3連単(フォーメーション) 1→9・5・11・8→9・5・11・8 9・5・11・8→1→9・5・11・8(24点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)