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3月最後の開催となる今週の金沢競馬も通常の日、火曜日で行われ、3月28日(日)のメインは第9レースの「能登雪割草特別」(A1級一組、金沢競馬場1700メートル)です。
地元生え抜きの好逸材◎7 トップロイヤル(牡4、高橋道雄厩舎)がいよいよ最上位クラスに挑みます。開幕戦は2連勝した大井から戻ってきての再転入初戦となり、内枠からダッシュがつかず中団で馬群に包まれる苦しい位置取りになりましたが、2コーナーから外に持ち出すと向正面でグングン加速。逃げた馬に3コーナーで外から並びかけて、直線で競り勝ってしまいました。抵抗する他馬を力まかせにねじ伏せ、昨年11月から続く連勝を6に伸ばしました。3歳春にデビューと遅咲きでしたが、そこから約1年でここまで上り詰めたのは素質が高い証拠で、重賞の常連馬が相手でも連勝が伸ばせるなら、今後金沢のトップに君臨できそうです。
○2 タンクティーエー(牡5、高橋俊之厩舎)は昨年後半伸び悩んでいたことから、開幕戦は7番人気と低評価でしたが、好位追走から2着に粘って持ち前のしぶといスピードが衰えていないことをアピールしました。引き続き1700メートル戦なのは歓迎で、先手も見込めそうな今回は、4コーナーを先頭で回ることができれば、粘り強さを発揮して際どい勝負に持ち込めそうです。
▲5 バンズーム(牡10、川添明弘厩舎)は転入初戦の前走、後方から徐々にポジションを上げて直線の叩き合いに持ち込み、2着だったタンクティーエーにクビ差の3着まで迫りました。元中央5勝の底力はまだまだ健在で、今回も後方で脚をためて終盤追い上げてきそうです。
△9 ティモシーブルー(牡7、金田一昌厩舎)は復活を目指した開幕戦でしたが7着と見どころがありませんでした。今回は吉原寛人騎手との初コンビとなりますが、もまれる心配がない外枠に入ったことで復調のきっかけがつかめるかもしれません。
△6 フジヤマブシ(牡4、黒木豊厩舎)も今年の飛躍が期待されている一頭です。冬休み明けでそれほど早い追い切り時計が出ていないことからまだ仕上がり途上ですが、昨年末の中日杯で3着まで追い上げてきた末脚から警戒は必要です。
<おすすめの買い目>
馬単(マルチ) 7⇔2・5・9・6(8点)
3連単(フォーメーション) 7→2・5・9・6→2・5・9・6 2・5→7→2・5・9・6(18点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)
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