名古屋
2023年06月15日
得意の夏場でナムラマホーホ「トリトン争覇」(名古屋競馬)
6月15日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第29回トリトン争覇」(名古屋競馬場1700メートル)。
前哨戦とも言えた準重賞・湾岸スターカップを鮮やかに仕留めた◎5 ナムラマホーホ(牡6、藤ケ崎一人厩舎)がV筆頭だ。前走は水の浮いた不良馬場で、好位からソツのない運びができて操縦性の高いレース巧者に有利に作用した。しかし鋭く内から一気に突き抜けて3馬身差快勝劇は力がなければできない芸当。昨秋復帰後、勝利はわずか1勝で、重賞戦線でも善戦止まりだったが、久々にこの馬らしいレースで重賞V5の実績派がアピールした。梅雨時で天候、馬場が予想しにくいが、降雨予報もあって雨馬場は歓迎材料。距離の長短も問わないタイプ。さらに6〜8月成績が6戦5勝、2着1回と夏場も得意としている。勝ち負けレベルの馬が多い激戦だが、軸にはナムラマホーホがふさわしい。
その湾岸スターカップで2着を確保したのが○8 ブリーザフレスカ(牝4、塚田隆男厩舎)。不良馬場とスローペースになりやすい距離2100メートルを意識して前につけたため、切れは鈍ったが、一線級相手にしぶとい走りで勝ち負けしたのは地力アップの証。速い流れになれば、破壊力ある末脚で頭まで突き抜けていい。
昨年の三冠馬▲6 タニノタビト(牡4、角田輝也厩舎)は勝負どころまでの手ごたえは絶好ながら直線で伸び切れない消化不良の走りがずっと続くが、調教、追い切りともに気配は上々。やはり軽視はできない。
休養明けも前走の競走取り止めで調教が進んだ△11 コンビーノ(牝4、竹下直人厩舎)に、新興勢力△10 ノボリスターリー(セン5、瀬戸口悟厩舎)も差のないV候補。
<おすすめの買い目>
馬単(マルチ) 5⇔6・8・10・11(8点)
3連単(フォーメーション) 5→6・8・10・11→6・8・10・11 6・8・10・11→5→6・8・10・11(24点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)