金沢
2023年09月10日
エムティイーグル対ダブルアタック「サファイア賞」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は日、月曜日の2日間の変則開催になります。10日(日)のメインカードは第10レースのJRA上級認定「サファイア賞」(2歳金沢デビュー馬限定、金沢競馬場1500メートル)です。
8月1日に行われたサードニクス賞に続くJRA認定戦となり、15日の2歳準重賞・くろゆり賞で勝ち負けを演じたエムティイーグルとダブルアタックが再び激突します。
◎9 エムティイーグル(牡、佐藤茂厩舎)は前走のくろゆり賞で、4コーナーを先頭で回って逃げ切りを図ったダブルアタックを直線半ばで差し切ってV奪回に成功しました。2走前のサードニクス賞では後方で砂を被ってしまい直線の伸びを欠きましたが、前走は3コーナーであえて内を突いてダブルアタックの背後に迫っており、砂を被っても怯むことはなく直線伸びた勝ちっぷりは、2歳馬とは思えない適応能力の高さを見せてくれました。その後は2本の追い切りを消化してこのJRA認定戦に照準を合わせてきており、今回もダブルアタックに競り勝って認定馬の称号を手に入れたいところです。
対する○7 ダブルアタック(牡、金田一昌厩舎)は前走のくろゆり賞で、最内枠からハナに立って先手を奪ったものの、ザビジョンとスターガッツマンが並びかけてきて絡まれながら逃げる格好になってしまいました。3コーナーで2頭を引き離して4コーナーを先頭で回ることはできましたが、直線では外から伸びてきたエムティイーグルに抵抗する余力は残っておらず、2馬身差の2着に敗れました。2走前のサードニクス賞ではスタートで後方に置かれる不利がありながらも、馬群の間を突き進みながらポジションを上げて、直線は最後まで勝ち馬とたたき合っています。その時は3着だったエムティイーグルを6馬身も引き離しており、前走の結果には到底納得できていません。中間にはB2級古馬と併せ馬で追い切られて気合を入れ直されており、初の1500メートル戦さえ苦にしなければ、リベンジを果たせそうです。
▲8 ドンリュウスター(牡、高橋俊之厩舎)は2走前のくろゆり賞でエムティイーグル、ダブルアタックに次ぐ3着まで追い上げてきました。前走の石川テレビ杯は4着でしたが、1400メートル戦の持ち時計は更新しており、少しずつレースぶりは良くなっています。末脚を生かすレーススタイルから展開に左右されやすい面はありますが、1500メートルにさらに距離が延びるのは良さそうで、今回もレース終盤の追い上げが期待されます。
△4 グルタチオンシード(牡、鋤田誠二厩舎)はくろゆり賞を疝痛のため出走取消しましたが、前走の2歳2組はレース中盤から追い通しの手応えながらも4コーナー外から伸びて逃げた馬に並びかけ、直線半ばで交わした勝ちっぷりは鮮やかでした。こちらも距離延長はプラスになりそうで、追走で後方に置かれなければ、ドンリュウスターと直線たたき合って浮上してくるかもしれません。
△5 スターガッツマン(牡、鈴木正也厩舎)は好位付けいっぱいのレースが続いていますが、今回はしっかり追い切りをこなして変わり身がありそうです。中団で脚をためながら追走できれば、新馬戦で2着に抜け出してきた鋭い差し脚が発揮されるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)