金沢
2023年10月17日
移籍初戦セブンダートオーに注目「輪島・白米千枚田あぜのきらめき賞」(金沢競馬)
日、火曜日で開催されている今週の金沢競馬。17日(火)のメインカードは最終第12レースで争われる「輪島・白米千枚田あぜのきらめき賞」(A2級二組特選、金沢競馬場1400メートル)で、中央2勝クラスから移籍してきたセブンダートオーが転入初戦からどんなレースをするか注目を集めます。
◎2 セブンダートオー(牡4、金田一昌厩舎)は、以前金沢に在籍していたセブンズゴールドやデビルスダンサーの半弟で、中央ではデビュー3戦目で未勝利脱出、9戦目に1勝クラスを勝ち上がるなど、順調にダート王への道を歩んでいました。しかし2勝クラスに上がってからは12着が最高位で、兄や姉が活躍した金沢へ転入することになりました。金沢に来てからは乗り込みは順調で、13日の本追い切りでは直線一杯に追われながらも好時計をマークしています。中央での2勝はいずれも東京の1400メートル戦で、転入初戦からベストな距離を走れる好条件となりました。中央で苦手意識があった右回りと発馬ミスを克服できれば、今後金沢のダート王も狙える存在になるかもしれません。
○9 マイネルヘリテージ(牡4、井樋一也厩舎)は前走、船橋で行われた日本テレビ盃JpnII(1800メートル)へ2年連続で遠征して10着に敗れました。今年も厳しい結果に終わりましたが、スタートから好位3、4番手に付けて先団に加わっており、中央オープンの速い流れを経験したことは今後の糧になりそうです。帰厩後も直線強めに追われるハードな追い切りを消化しており、引き続き仕上がりは悪くありません。1800メートル戦がベストな距離ですが、1400メートル戦でも再転入初戦となった2走前のA2級二組で追い通しの手応えながらも2着を死守しており、こなせない距離ではありません。地元戦なら力負けはしないだけに、馬体重が回復していれば、しぶとい先行力を発揮できそうです。
▲7 ヤイバ(牡4、加藤和義厩舎)は前走のA2級二組(1700メートル)で、勝ったダイヤモンドラインと直線叩き合って2着とA級で初めて連絡みしました。ハナを切らずに好位2、3番手からレースを進めても直線伸びたのは収穫で、どんな距離にも対応できるようになってきています。今季は暑い夏場も休みなく走り続けていますが、引き続き追い切りの動きは悪くなく、涼しくなって再び調子を上げてきた印象があります。1400メートル戦なら先手を奪うレースも可能なだけに、積極的に運んで際どい勝負に持ち込みます。
△5 シンゼンデレヤ(牡6、中川雅之厩舎)は前走のA2級一組(1500メートル)で4着でしたが、スタートから先団に食い下がり、直線に入っても脚色が鈍らずに伸びてきたのは驚かされました。ズブいタイプだけに1400メートルにさらに距離が短縮されるのはマイナスですが、前走のように少しでも前の位置でレースが運べれば、連絡みのチャンスはあります。
△3 スペシャリティ(牝5、鋤田誠二厩舎)はここ2走1700メートル戦で掲示板がいっぱいのレースが続いていますが、これまで地元では2、3着各2回と馬券絡みしている1400メートル戦に距離が短縮されるのは歓迎です。先手を他馬に譲っても好位でもまれずに気分良く走れれば前残りが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)