兵庫
2023年10月18日
メイショウシマトの決め手が上回る「京都畜産特別」(園田競馬)
18日(水)の園田競馬メイン第11レースに「京都畜産特別」(B1、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎3 メイショウシマト(牡5、長倉功厩舎)はB1、B2級で屈指の切れ味を持つ実力馬。夏場を休養に充てて前走は5カ月ぶりになったが、直線では軽く仕掛けた程度で後続を一気に突き放しており、地力の高さを示した。今回は昇級戦でフルゲートになり前走より条件は厳しくなったが、1度叩いたことで気配は前走より上向いており、力でねじ伏せることができる。
○12 クリノカイザー(牡5、石橋満厩舎)は笹田知宏騎手が騎乗してから連勝中。時季的に涼しくなって調子が上がってきたこともあるだろうが、以前より行きっぷりが良くなり好時計で連勝している点は評価できる。エイシンリヒトやニコシーナなど同型馬の出方が気になるところだが、元来は控えても競馬ができるタイプ。末脚勝負になっても上位を狙える。
▲2 ガミラスジャクソン(牡6、大塚信次厩舎)はこれまで脚元の不安がつきまとっていたが、ここ3走は間隔を詰めて使えており、すべて3着以内と好調。前走は先週13日のB2特別を圧勝したフクノユリディズを差し切っており、完全復活とみて良さそうだ。好位の内で脚をためて鋭く突き抜けてくる。
☆4 メイプルグレイス(牝6、大山寿文厩舎)は減量騎手を起用した前走で大胆な逃げを打ってそのまま押し切り、大駆けを見せた。今回は定量に戻るため前走のような楽逃げにはならないだろうが、勢いは軽視できない。
△6 ブルックレット(牝4、藤川純厩舎)は笠松の条件交流競走で初勝利を挙げ、高知で2勝を挙げた。B1級でどこまで通用するか未知数だが、末脚はいいものを持っている。先行争いが激しくなれば台頭してきそうだ。
△9 ニコシーナ(牝7、盛本信春厩舎)は前走を快勝して調子自体は絶好調だが、今回は一気に相手が強化された印象を受ける。こちらもメイプルグレイス同様に今回は減量騎手の恩恵がないが、それでも手の合う下原理騎手が騎乗しており、立ち回り次第では一発がありそうだ。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)