笠松
2023年10月11日
スピード勝負ならアンタノムスメ「YJSトライアルラウンド笠松 第2戦」(笠松競馬)
10月11日(水)の笠松競馬メイン第10レースは「YJSトライアルラウンド笠松 第2戦」(B級、笠松競馬場1400メートル)。
馬の実力差がわずかで、しかもほとんどがテン乗りのジョッキー競走というレース性質もあり、流れと展開次第でどのコンビにもチャンスがある大激戦だ。同タイプの先行ライバルが多いものの、スピード戦に持ち込めればJRA・田口貫太騎手騎乗の◎9 アンタノムスメ(牝4)がV最短だ。最近3走が2、9、4着と成績にムラがあるが、それもペースや流れがポイントになる逃げタイプの宿命。ただ3走前の連対がB級1組特別での1馬身半差、前走のコンマ7秒差4着もB・C級混合特別の企画レース。ともに強敵ぞろいのハイレベルなメンバーで価値十分と言えるだろう。しかも距離は3走すべてマイル戦。200メートル短縮する1400メートル戦替わりはセールスポイントの先行力に粘りアップ必至の絶好の舞台でもある。事実、当地1400メートル戦は5戦1勝、2着2回とマイル戦よりも好データを残す。少々ハイペースになっても距離短縮を味方に粘り込む。
使われながら良化ムードを示すのが○2 ルーラーザクイーン(牝6、JRA・小沢大仁騎手)。復帰戦は粘りが甘く、掲示板止まりに終わったが、ひと叩きした前走で前進。好位からしぶとい走りでコンマ2秒差3着に食い込んでいる。中間は調教、追い切りを強化し、さらなる上昇ムードがうかがえる叩き3走目。V互角。
実績上位は▲3 カツゲキドラゴン(牡7、兵庫・長尾翼玖騎手)。競走除外後の近3走が7、7、5着と成績ひと息だが、いずれもA級特別への参戦。脚質に自在性があるのも魅力で、B級へ降級となればやはり軽視できない。
クラス慣れしてきている△7 ロイヤルブライド(牝5、笠松・深澤杏花騎手)も一撃十分。
(文/中部地方競馬記者クラブ)