兵庫
2023年11月01日
全国の短距離巧者が揃うも中心はボヌールバローズ「楠賞」(園田競馬)
11月1日(水)の園田競馬メイン第11レースに地方全国交流「第57回楠賞」(3歳定量、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎6 ボヌールバローズ(牝、大井・福永敏厩舎)は前走の秋の鞍(名古屋)で激しい先行争いに巻き込まれた結果、ゴール前で勝ち馬の強襲にあって2着に敗れたが、ハイペースで粘り込んでおり負けて強しといった内容だった。今回も先行馬がそろっているが、「番手からの競馬でも大丈夫です」と吉原寛人騎手は話しており、今回は無理な先行争いは避けるだろう。昨年は先行タイプのクリノメガミエースで追い込んで3着に持ってきた吉原寛人騎手の作戦にも注目だ。
○3 サーフズアップ(牝、船橋・山下貴之厩舎)は1800メートルの東京プリンセス賞(大井)でボヌールバローズを差し切っているが、本質的には短距離向きの差し馬だろう。前走の金沢スプリントカップは4カ月ぶりで末脚不発に終わったが、今回は叩き2走目で気配は上向いてくるだろうし、主戦の御神本訓史騎手に戻ることが大きい。内枠を利してうまく立ち回れば逆転可能。
▲10 ナイトオブバンド(牡、船橋・米谷康秀厩舎)は秋の鞍で、激しい先行争いでバテた馬を横目に鋭く差し切った。今回も同様の展開になる可能性が高く、展開は最も味方しそうだ。速い時計に対応できるかどうかが鍵になる。
☆11 スペシャルエックス(牡、北海道・田中淳司厩舎)は昨年の兵庫ジュニアグランプリJpnIIで2着に入った実績があり、3走前にはグランシャリオ門別スプリントで昨年の道営スプリントを制したスティールペガサスを破った快速馬。今回もハナを主張してどこまで粘り込めるかだろう。
△8 ヒメツルイチモンジ(牝、新子雅司厩舎)は春先に調子がもうひとつ上がってこなかったが、秋に入って復調ムード。一気の相手強化だった秋の鞍では直線で前が壁になる不利がありながら3着に入っており、一線級相手にも通用するところを示している。短距離も向いており、今回も侮れない。
△12 アドワン(牝、土屋洋之厩舎)も1400メートルの適性はメンバー屈指。馬体が数字以上に大きくなっており、充実ぶりがうかがえる。ゲートに不安のある馬で大外枠はプラス。大駆けがあってもおかしくない。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)