名古屋
2023年11月29日
切れ味抜群キージュピター「稲沢特別」(名古屋競馬)
11月29日(水)の名古屋競馬メイン第11レースは「稲沢特別」(A級4組、名古屋競馬場1500メートル)。
勝ち負けレベルの馬が多く激しいVバトルが期待できる。再昇級戦だが末脚さえる◎6 キージュピター(牡4、川西毅厩舎)がここも切れ発揮だ。今秋復帰後、2、1、2、1着と距離、展開を問わず直線外を回ってシャープな差し脚を披露。特に近2走はともに粒ぞろいメンバーのB級1組特別でも連対キープで価値が高い。前走の勝利はクビ差だったが、上がり3ハロン37秒7と破壊力満点の差し脚で仕留め、レースが流れる1500メートル戦の方が切れが増す印象が強い。引き続き中間ムードもいい。再昇級戦だが、1月のA級4組特別をすでに勝ち切っているように問題はない。シャープな差し脚で頭まで突き抜けるか。
ただ強敵も多い。同厩舎の○2 メガゴールド(牡5、川西毅厩舎)は復帰後、7→2着と上り調子。勝ちみの遅いタイプだが、準重賞・湾岸スターカップでの3着など実力上位の存在。不利な内枠スタートも流れに乗って運べればもちろん勝ち負けだ。
昨今の名古屋は逃げ馬不利の馬場コンデションも差しタイプが多い構成。展開は▲3 スウィートアローラ(牝4、塚田隆男厩舎)に向く。マイペースの逃げに持ち込めば押し切りが狙える。
穴は△8 マレフィセント(牝5、今津博之厩舎)。復帰後2戦はともに笠松出張戦で粘り甘い走りに終わるが、2週連続して好追い切りを消化。休養前にはA級を2連勝した地力派でもある。変わり身があっても驚けない。
(文/中部地方競馬記者クラブ)