金沢
2023年12月26日
3歳馬2頭のスピード勝負か「年末カウントダウン特別」(金沢競馬)
月、火、水曜日の3日間連続で開催されている今年最後の金沢競馬は、26日(火)に2日目が行われます。注目カードは第9レースの争われる「年末カウントダウン特別」(B2級一組、金沢競馬場1500メートル)で、2着続きの3歳馬2頭が白星奪還を目指して激しく火花を散らします。
◎9 フルコンタクト(牡3、加藤和宏厩舎)は今夏に中央未勝利から金沢入りして3着以内を外したのは一度だけで、安定した先行スピードを見せています。ここ2走は最後の直線で勝ち馬とのマッチレースとなり、いずれも競り負けていますが、前走のB2級三組(1500メートル)でも3着以下は大差で引き離しています。相手が悪かっただけで、今回の顔触れならスピードは抜けており、逃げた馬を早めに交わして4コーナーを先頭で回ることができれば、V奪回が果たせそうです。
○6 ティアン(牝3、佐藤茂厩舎)もここ2走は強敵のスピードに屈して2着続きですが、前走のB2級二組(1400メートル)でも3コーナーから勝ち馬に並んで4コーナーへ突入しており、着差ほどレース内容は悪くありません。8月に3歳条件戦で差し切って以来勝ち切れないレースが続いていますが、以前に比べて早めに前へ上がっていけるようになっており、レース振りは上向いています。フルコンタクトに離されずに4コーナーへ突入できれば、直線の追い比べ勝負に持ち込めそうです。
3歳馬の2頭がやや抜けている感じもしますが、どちらかが崩れる展開になれば▲10 レッドアダン(セン6、加藤和宏厩舎)に出番がありそうです。ここ2走は掲示板一杯のレースが続いていますが、直線に向いてから末脚の切れ味は悪くありません。フルコンタクトが後続を大きく引き離して独走する展開なれば、混戦の次位争いから抜け出してくるチャンスがありそうです。
以前は逃げ一辺倒だった△8 ビックハート(セン6、高橋道雄厩舎)もここ2走は中団に控えるレース運びで連続3着と善戦しています。砂を被っても怯まなくなってきており、今回も先団を見ながらレースを進めることができれば連下争いには加われそうです。
△5 ナイトスターリリー(牝6、高橋優子厩舎)は前回は熱発で出走取消しましたが、すぐに回復したようで今回も追い切りを消化して出走態勢は整っています。堅実に追い上げてくる末脚には定評があり、前崩れの展開になるならゴール前突っ込んできそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)