兵庫
2023年12月20日
ボヌールバローズの逃げ切り期待「兵庫ゴールドトロフィー」(園田競馬)
20日(水)の園田競馬メイン第11レースに「第23回兵庫ゴールドトロフィーJpnIII」(3歳以上ハンデ、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎5 ボヌールバローズ(牝3、大井・福永敏厩舎)は楠賞で全国の短距離巧者を退けて重賞2勝目を挙げた。3コーナーでカラ馬に絡まれて下がったように見えたが、そこからもう一度息を吹き返して伸びてきたあたりに非凡な勝負根性を感じさせた。もまれると良くないだけに逃げが理想だが、52キロならすんなりハナに立てそうで粘りも変わってくる。地方勢初制覇の夢を託したい。
○10 セキフウ(牡4、JRA・武幸四郎厩舎)は21年に兵庫ジュニアグランプリJpnIIを制したとき以来、2年ぶりの園田参戦になる。今年はエルムステークスGIIIで後方から一気に差し切ったように決め手はメンバー随一。右回りの方が走り方はスムーズで58キロも背負い慣れており、中央勢では最有力とみた。武豊騎手とのコンビで重賞3勝目を目指す。
▲9 サンライズホーク(セン4、JRA・牧浦充徳厩舎)は重賞初挑戦になった2走前のクラスターカップJpnIIIでは出遅れて末脚不発に終わったが、サマーチャンピオンJpnIIIでは外枠から発馬を五分に決めて前々で運ぶことができて重賞初制覇を果たした。キャリアは浅く、57キロは恵まれたともいえる。今回も外枠で、前々で運ぶことができればチャンスがありそうだ。
☆2 タイガーインディ(牡6、保利良平厩舎)は地元期待の1頭。摂津盃や姫山菊花賞ではスタンド前で他馬に絡まれてマイペースで運ぶことができなかったが、前走は1400メートルに目先を変えて鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。勝ち時計の1分28秒1も優秀で、今回の53キロなら1分27秒台の決着にも対応できそうだ。
△3 ケイアイドリー(牡6、JRA・村山明厩舎)は最も重い59.5キロを背負って少し厳しい印象だが、59キロでも勝ち鞍があるように馬自身は苦にしないだろう。先行馬が競り合う展開は歓迎で、末脚勝負になると実績通りの走りを見せそうだ。
△8 サンロアノーク(牡7、田中一巧厩舎)は昨年のかきつばた記念JpnIIIで5着があるようにダートグレードでも展開がはまれば一発がある。叩き2走目で状態は確実に上向いており、軽視できない。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)