金沢
2024年04月15日
距離延長味方にクールドレーヌ「能登半島地震復興支援特別12」(金沢競馬)
金沢競馬は今週も月、火曜日の2日間連続開催になります。4月15日(月)の注目カードは第10レースの「能登半島地震復興支援特別12」(B1級一組、金沢競馬場1500メートル)になります。開幕2戦目で勝ち上がった好調馬をはじめ、大井からの転入馬に、A2級から下がった降級馬も入り混じり、力量比較が難しい一戦になっています。
◎4 クールドレーヌ(牝5、高橋俊之厩舎)は今季馬体重を10キロ以上減らしながらも開幕戦で3着、2戦目は直線で3頭横並びのたたき合いを制して白星を飾りました。連闘策だったために前走後は1カ月ほどレース間隔を空けましたが、追い切りでは引き続き元気いっぱいで軽快なフットワークを披露しています。たしかに昨季より馬体は細身に映りますが、レースになると力を発揮しており、今のところ問題はなさそうです。1400メートル戦が続きましたが、中団からレース後半に追い上げてくる脚質から1500メートルに延びた方がレースはしやすそうで、今回も上位争いが期待されます。
○7 ベルウッドムサシ(牡4、加藤和義厩舎)は前戦地の大井C1クラスで6戦して着外続きでしたが、中央未勝利のダート戦で2、3着各2回の実績から、頭数が少ない金沢なら変われる可能性を秘めています。長めに乗られた追い切りでも最後までバテることなくしっかり脚を伸ばしており、計時タイムも悪くありません。ブリンカーやホライゾネットなど馬具を装着してレースに臨んでいたことから気性面に課題がありそうで、他馬を気にすることなくレースに集中できれば飛躍するきっかけがつかめそうです。
▲1 クラウドクラスター(牡5、佐藤茂厩舎)は前走のA2級二組(1400メートル)で末脚不発の8着に沈むなど、昨年終盤にA級入りしてから苦戦が続いていますが、昨年11月に勝った経験もあるB1級一組へ条件が下がれば見直しは必要です。ハードに追い切られた前走時とは違って、今回は角馬場も併用し手綱を抑えて追い切りをかけており、これまで4勝ともっとも白星を挙げている1500メートル戦なら復活への糸口がつかめるかもしれません。
△3 ピエナパプリカ(牡6、鋤田誠二厩舎)も冬場の高知遠征から戻ってきてからA2級で追走いっぱいのレースが続いていますが、B1級なら追走に手こずることはなさそうです。引き続き追い切りでは元気いっぱいで、クラウドクラスターとたたき合って直線浮上してくるシーンは考えられます。
△6 クリノヒビキ(セン9、井樋一也厩舎)もB1級準重賞の湖南賞(1700メートル)で3着まで伸びてきました。今季は開幕戦から堅実な追い上げを見せており、1500メートル戦で前崩れの展開になるなら再び出番がありそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)