兵庫
2024年04月10日
好調玉垣厩舎のナムラタタが末脚発揮する「陽炎特別」(園田競馬)
10日(水)の園田競馬メイン第11レースに「陽炎特別」(A1A2、園田競馬場1700メートル)が行われる。
◎7 ナムラタタ(牡5、玉垣光章厩舎)は2走前のJRA条件交流を力でねじ伏せ、前走の新春賞では先に抜け出したアラジンバローズを捉えきれなかったが2着に入っており、タイトルは手の届くところまで来ている。今回は3カ月ぶりだが乗り込みは順調。昨年の摂津盃では2カ月空いて20キロ以上増えてしまったように、間隔が空くと馬体が肥える点は気を付けたいが、当日のパドックで太く映らなければ勝ち負けになる。先週の菊水賞を制した好調厩舎の勢いを買いたい。
○2 ガリバーストーム(牡5、尾林幸二厩舎)は姫路では輸送により発汗が目立ち、結果が出なかったが、園田に戻った前走は落ち着きを取り戻しており、重賞好走歴のあるヒメツルイチモンジの末脚を封じた。折り合いの心配がなく距離延長はむしろ歓迎。まだA2格付けで他馬より軽い55キロで出走できるのも有利になる。
▲3 ブランアルディ(牝5、新子雅司厩舎)はJRA3勝クラスからの転入初戦。新子雅司厩舎にまた有力なエスポワールシチー産駒が転入してきた。3月1日の能力検査の時計は平凡だったが、そこから1カ月時間をかけてじっくり乗り込まれてきた。小倉の1700メートルで連勝した実績があり、距離は問題なし。気分よく先行できれば逆転まである。
☆8 メイショウハクサン(牡7、森澤友貴厩舎)は転入初戦こそ案外だったが、前走はラッキードリームやドンカポノに最後まで食らいついて3着とメドが立つ内容だった。追い込み馬で脚質的に勝ち負けとなると展開の助けが必要だが、前走より相手は緩和された印象があり、もう1歩前進がありそうだ。
△6 トリプルスリル(牡5、碇清次郎厩舎)は前走が手応えの割に伸びを欠いており少し連戦の疲れが出てきた感もあるが、距離短縮で踏ん張りを見せたい。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)