名古屋
2024年05月06日
GWに移った中距離の大一番「名古屋グランプリ」(名古屋競馬)
5月6日(振・月)の名古屋競馬メイン第11レースは「第24回名古屋グランプリJpnII」(名古屋競馬場2100メートル)。
ダート競走の体系整備で、名古屋暮れの大一番だった名古屋グランプリが、今年からゴールデンウイーク期間に移ってリニューアル。第2回以降、JRAが優勝し続けているが、今回も中央勢のラインアップはなかなかのもの。なかでもダートグレード覇者の2頭がV争いをけん引していく。
軸という点では、今の名古屋の先行勢有利な馬場コンデションにマッチする◎10 ノットゥルノ(牡5、JRA・音無秀孝厩舎)がふさわしい。ご存じ、22年のジャパンダートダービーJpnI馬。同年師走の大一番・東京大賞典GIに、23年のJBCクラシックJpnIでも堂々、銀メダル獲得。成績にムラこそあるが、ダート界で頂点争いを演じてきたトップスターだ。久々に手ごろな相手に変わった2月の佐賀記念JpnIIIでは好位から早めに先頭に立ちそのまま押し切る完勝で飾った。再び戦いやすい構成のJpnII参戦。ダートグレード3勝目を存分に意識した、名古屋初登場だ。
もちろんライバルは前回に続く連覇を狙う○4 ディクテオン(セン6、JRA・吉岡辰弥厩舎)。レコードタイムのおまけつきで大まくりさく裂。昨年暮れの一戦を仕留めた圧巻ランは記憶に新しいところ。前走の川崎記念JpnIでは追い込み届かず4着に終わったが、メンバー中最速の上がりを駆使。直線存分に見せ場を作り、ノットゥルノ(6着)にも先着を果たしている。V互角。
中央勢ただ1頭の4歳馬▲11 キリンジ(牡4、JRA・佐々木晶三厩舎)の伸びゆく可能性は魅力いっぱい。キャリアが浅くモロさも同居するが、地方コースのダートグレードで3戦3連対。小回りコースを苦にせず、先行力があり、むしろ地方向き。外枠から流れにのって運べば2強撃破も。
地方勢では地元馬△9 ブリーザフレスカ(牝5、塚田隆男厩舎)に注目。休養明け初戦だったトライアルの東海桜花賞でシャープに追い込んで2着に好走。改めて地力をアピールした。初のダートグレード挑戦で頭まではどうかも、3連単候補にはマークしたい。
(文/中部地方競馬記者クラブ)