名古屋
2024年05月15日
末脚勝負ならアルティメットサガ「薄暑特別」(名古屋競馬)
5月15日(水)の名古屋競馬メイン第11レースは「薄暑特別」(A級6組、名古屋競馬場1500メートル)。
上位馬の評価差はわずか。激しいVバトルだが、◎6 アルティメットサガ(牡4、榎屋充厩舎)の素早い反攻を狙い撃ちだ。前走5着はA級への昇級初戦での力負けというより、前半に掛かったロスが響いた負けと分析できる。決め脚自慢もロスがあっては不発も仕方なし。実績ひと息の1700メートル戦もマイナスに作用していた。詰まったレース日程で中間の調教は軽めだが、デキ落ちは感じられない。切れ味が増す1500メートル戦への距離短縮も買い材料になる。切れ勝負に持ち込めばあっさり巻き返していい。
ただ強敵も少なくない。芝ながら中央1勝クラスで2着がある○3 テイエムオードリー(牝5、竹之下昭憲厩舎)は真価が問われる移籍3戦目。前走は920メートル戦で短距離巧者のスプリンターたちのスピードに振り切られたが、適距離の1500メートル戦に戻った絶好の舞台。昇級戦も中央戦歴から引け目はなく、有力なV候補と言える。
また、転入馬▲1 アンジュール(牝4、竹下太厩舎)も中央1勝馬。1勝クラスでは掲示板内がないものの、小回り地方コース向きの先行力の持ち主。手探りの面はあるが、こちらもV圏内。
△8 マスクトライ(セン6、今津博之厩舎)の取捨選択もレースのポイントになりそうだ。約8カ月ぶりとブランクの大きい休養明け初戦は割り引き材料。しかし休養前にオープン特別(昨年8月)やハイレベルな中央条件交流戦(昨年7月)でもともに2着に食い込んでみせた断然の実績派。パドック、返し馬で、気配のチェックを欠かさずしたい。
(文/中部地方競馬記者クラブ)